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英語習得、エンタメ教材で 吉田ちかさんに聞く 「完璧求めなくていい」 歌や踊りの要素取り入れ

2016/5/24

英語学習が長続きしない理由で多くの人が挙げるのが「楽しくない」こと。もともと苦手意識がある上に、堅苦しいテキストを使うとなればそう感じるのも致し方ない。しかし、最近は動画サイトなど楽しみながら英語を学べるツールも多数登場している。エンターテインメント性の高い“いまどき教材”を使えば英語嫌いを克服できるかもしれない。

動画サイトでネーティブ級の英語を楽しく学べると評判のコンテンツがある。50万人超がチャンネル登録する「バイリンガール英会話」だ。制作を手がける吉田ちかさん(31)に入門者も楽しめるコツを聞いた。

(よしだ・ちか)小学1年生の時、家族と渡米し、シアトルで16年間を過ごす。帰国後、2011年に趣味で始めた英会話動画コンテンツ「バイリンガール英会話」が人気を集め、現在は「ユーチューブ」を舞台にオンライン動画クリエーターとして活躍。「ちか友」と呼ばれるサイトのファンは海外にも広がっている。

――動画タイトルを見ると「宜しくお願いします!は英語で?」「『よいお年を』は英語で?」など、意外と知らないお役立ち英語を紹介しています。最近どのようなコンテンツが多いですか。

「今は歌や踊りなどエンターテインメントの要素を取り入れています。現地を訪れルポをすることも。英語フレーズの勉強だけにとどめず、プラスアルファがあるように工夫しながら週3本の頻度で投稿しています」

「3月に米グーグルと国連による共同プログラム『改革大使』に任命され、男女共同参画をテーマにした動画も作りました。米国で働く友人の一日を追い、夫との家事分担はどうしているかといった動画を投稿したところ、日本の働く女性の関心を集めました」

――動画投稿を始めたきっかけは何ですか。

「最初に投稿したのは2011年。米ワシントン大学卒業後に帰国し、コンサルティング会社に在職していた時です。就活中の友人に英文レジュメのチェックを頼まれ、読むとaとtheが使い分けられていませんでした。そこで『aとtheの違い』をテーマにした動画を作りました」

――どのような人が視聴していますか。

「勉強の息抜きやモチベーション維持に活用されているようです。『元気をもらっている』『英語が好きになった』など前向きな声が寄せられています。英語教材はつまらないものが多いように感じます。もちろんつまらない勉強も必要ですが、今日はがちがちに勉強したくないというときに見てほしいですね」

「動画で紹介したフレーズを全部書き出して実際に使ってみたという実践派もいます。私の動画を見ただけで英会話ができるようにはなりません。実践する機会を作り片言でも堂々と話すこと。一言一言をはっきり丁寧に大きな声で言えば意外と伝わるものです」

「バイリンガール英会話」で160万回以上再生された「アメリカのマックでドライブスルー英語!」

――日本人の英語学習で何が気になりますか。

「皆がネーティブ英語を目指し過ぎている点です。それが日本人の英語習得のネックになっているように思います。最初から完璧な発音を目指すのはマラソンを100メートル走と間違えてスタートを切るようなもの。本来の目的はコミュニケーションを取ることで、『伝わる英語=完璧な英語』ではありません」

「また『ネーティブ英語=ラフ(くだけた)な英語』でもありません。留学経験者がラフな英語をビジネスで使うのをよく見ますが、英語には敬語もあります。ビジネスでは言語だけでなく考え方や文化の違いも壁となります。こうした点も動画で発信していきたい」

「これまでは海外に行ったときに使う英語に関する動画を中心に投稿してきました。最近は道案内するときの英語など、訪日旅行者と話す際に有益な英語も取り上げるようにしています。仕事で英語を使う人も今後増えるので、職業別のレッスンも増やしたいです」

(聞き手は編集委員 木村恭子)

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