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リタイア世代「投資せず」で遠のく安心老後 マネーの常識・非常識 夏の集中講座(2)

2014/8/15

定年退職後は大切な資産を減らさないように、投資でリスクは負うべきではない――。リタイア世代の資産運用について、そんなアドバイスをよく耳にする。それは確かにその通り。安心して老後を送れるだけの蓄えがすでにあるなら、わざわざ大事な資産を目減りのリスクにさらす必要はない。だが、退職までに十分な蓄えができる人ばかりではない。20年以上に及ぶセカンドライフをお金の心配をせずに過ごすには、ある程度の年齢までは、運用で資産を殖やす努力を続けるのも有力な選択肢だ。ただし、「殖やしながら使う」がうたい文句の毎月分配型の投資信託を買うのは、よくよく慎重に考えてからの方がいい。

厚生労働省の簡易生命表(2013年)によると、60歳の日本人の平均余命は男性が23.1歳、女性が28.5歳。退職後に送るセカンドライフは結構長く、女性に限ればすでに「人生90年時代」を迎えていると言える。

一方、リタイア後にはどれぐらいのお金があればいいのか。フィデリティ退職・投資教育研究所が今年4月に実施した調査(勤労者3万人アンケート)で公的年金以外の必要額を聞いたところ、回答者の平均は約3000万円だった。

では、公的年金以外に3000万円の資金を準備できたら、61歳からは豊かなセカンドライフを送れるのだろうか。(1)夫婦2人世帯で、65歳から月22万5000円の年金を受給。64歳までは夫が仕事に就いて同額の収入を確保(2)支出は「ゆとりある老後」に必要と考えられる金額(3)年間の赤字は手元資金の取り崩しで補填――などを前提として試算してみた。

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