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インデックス対アクティブ 投信はどっちを選ぶ マネーの常識・非常識 夏の集中講座(1)

2014/8/8

 まず(1)の運用コスト。投信の保有期間中に投資家が支払う税込みの運用管理手数料(信託報酬)は、インデックス型(日経平均株価連動とTOPIX連動)の平均が0.7%で、アクティブ型の平均が1.6%だった。銘柄選択や運用に関わるアナリストやファンドマネジャーの人件費などがかかるので、アクティブ型は手数料が高くなる、というのが一般的に語られる理屈だ。

 0.9%の差は小さいように見えるが、保有期間が長くなると影響は大きくなる。例えば、100万円を年複利3%で10年運用すると、10年後の運用益は約34万4000円。2.1%なら約23万1000円で、その差は10万円以上になる。アクティブ型が負っている平均0.9%のハンディは重い。

 (2)の運用成績はどうか。過去10年の年率リターン(運用管理手数料控除後)を比べると、アクティブ型投信が平均で2.1%だったのに対し、日経平均連動型のインデックス投信は平均3.2%、TOPIX連動型は1.8%だった。個別では、日経平均型の平均リターンを上回ったアクティブ型投信は23%で、TOPIX型を上回ったのは53%だ。

 当たり前だが、アクティブ型の評価は個別で点検しなければならず、十把ひとからげで「成績が悪い」と断じることはできない。過去10年の成績がインデックス型を凌駕(りょうが)したファンドもあれば、はるかに及ばなかったものもある。ただ、高い手数料を取りながら、TOPIX並みの凡庸な成績しか残せなかったファンドが多かった、というのは事実だ。

 (3)は『ウォール街のランダム・ウォーカー』が何度も指摘している点だ。過去に好成績だったファンドはその後、本当に高いリターンを継続できないのだろうか。

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