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空港からオリパラ競技場まで、日本版GPSで「道案内」 スマホに表示、地下街や屋内でもOK

2017/7/25 日本経済新聞 夕刊

 政府は、屋外だけでなく屋内や地下街でも歩行者をスマートフォン(スマホ)で道案内できる「歩行者ナビゲーションシステム」を開発する。日本版GPS(全地球測位システム)と呼んでいる衛星を活用し、屋外では最小6センチの誤差で建物の入り口に誘導。屋内や地下街に入っても大まかな道順を表示する。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年の実用化を目指す。

 地理に不慣れな外国人が数多く訪れる東京五輪・パラリンピックで、空港から競技場まで誘導できるようにする。15年度と16年度にそれぞれ期間を区切って実験しており、17年度も計画している。

 実験では、成田空港や東京駅のような場所からスマホが示す道順に従い、目的地にたどり着けるかを検証する。屋内はGPSの電波が届きにくい。政府は駅構内などにスマホの大まかな位置が分かる電波発信機を整備。建物の中や地下街でも迷わないようにする。

 最適なルートを案内するアプリも官民で開発する。車いすの利用者が、屋内で段差の少ないルートを選べるようになるという。一人ひとりの居場所はプライバシーにかかわるため、個人情報の保護に配慮しながら、位置情報を適切に利用する方法も探る。

 米国が主導するGPSはカーナビゲーションシステムやスマホの測位情報に広く使われているが、誤差が10メートルある。政府はより高精度の日本版GPSの運用を目指しており、核となる衛星をこれまでに2基打ち上げた。18年春をメドに4基体制を整える計画だ。

[日本経済新聞夕刊2017年6月22日付を再構成]

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