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朝・夕刊の「W」

加賀屋おもてなしの秘密 シングルマザーを生かす Wの未来 俺に任せろ

2014/9/15

老舗旅館の加賀屋(石川県七尾市)は旅館だけでなく保育園も運営している。早朝から働く客室係のために午前6時半から開園し、午後11時すぎまで子供を預かる。シングルマザーの客室係のために福利厚生を手厚くする狙いは何か。小田與之彦社長に聞いた。
「客室係はサービスの生命線」との信念から保育園も運営する加賀屋の小田與之彦社長

――保育園も兼ねる母子寮「カンガルーハウス」(8階建て)が旅館から歩いてすぐの場所にありますね。

「約4億円をかけ1986年に建設した。当時は開業80周年で施設の増築計画などが相次いでいた。1番の課題が客室係の定着だった。客室係はサービスの生命線だ。お客様と接した経験が次のサービスにつながる。長く働いてもらうことが競争力に直結するため、安心して働ける仕組みは何より大切だ」

「カンガルーハウスは1階が保育園で上層階が母子寮だ。住むところも子供を預けるところもあり、引っ越してきたその日から働いてもらえる。保育園は会社の一部という位置づけで内線電話もつながる。子どもが熱を出すなどすれば母親にすぐ連絡がいく」

「一生懸命働けばステップアップできることもあり、勤続年数は平均で10.4年と長い。当社の保育園で預かった娘さんが大学を出て就職している人もいる」

――客室係としてシングルマザーの魅力はどんなところにありますか。

「シングルマザーだけを優遇している訳ではない。ただ、子育て世代の女性は体力と社会経験の両方があり、お客様に高いレベルのサービスを提供できる。真摯に他人のことを考えられる人たちでもある。仕事に非常に真剣で強くたくましい」

「客室係が忙しいのは夕食を提供する時間で午後9時ごろまでバタバタする。子供の学校が終わり一緒にいない時間、何をやっているか母親は不安だ。小学校に入ったら学童保育も提供する。それだけでも安心して働け接客に専念してもらえる」

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