2018/3/2

NQNセレクション

日経QUICKニュースの取材に対して、星野リゾートは「那須の施設についてコメントできることは決まっていない。代表の星野佳路は昨年、18年春の会見でプランを発表できると話したが難しいかもしれない」(グループ広報担当者)と語った。とはいえ、強制執行の過程からは館内のデザインなど最終的なプランは固まっているといえそうだ。

REITは那須の物件取得へ

星野リゾート・リートが物件取得で
優先交渉権を持つ施設
ホテルブレストンコート(長野県軽井沢町)
アルツ磐梯(福島県磐梯町)
磐梯山温泉ホテル(福島県磐梯町)
界 熱海(静岡県熱海市)
界 熱海別館(ヴィラ・デル・ソル、熱海市)
猫魔スキー場(福島県北塩原村)
界 遠州(浜松市)
界 日光(栃木県日光市)

星野リゾートグループでは施設の運営は星野グループ、施設の所有を担うのがREITと役割分担を明確にしている。星野リゾート・リートは星野リゾートグループが運営している星のや竹富島(沖縄県竹富町)などのほか、ANAクラウンプラザホテル福岡(福岡市)など星野以外の企業が運営する物件も所有している。投資先ホテル等の収入を分配金として投資家に支払うのがREITだ。

星野リゾート・リートは13年の上場当時、所有6物件、資産規模150億円で世界一小さなREITといわれた。17年12月時点で55物件、1424億円まで成長した。この間に公募増資を6回実施したが、11期連続での分配金増を見込んでいる。

2020年に2000億円という資産規模を掲げる同REIT。今後の投資先について、星野リゾート・アセットマネジメントの秋本憲二社長は「星野グループの運営に切り替わる可能性のある物件、星野ブランドにリブランドする可能性がある物件を取得していきたい」と強調する。成長スピードを加速させるため星野ブランドをフルに活用する狙いがある。二期倶楽部が運営していた那須の施設については「運営を星野が始めた段階で取得したい。星野の看板になる物件」(秋本氏)という。

ぜいたく感のある小さなリゾートや温泉旅館をはじめ、都市型観光ホテルや民泊への参入までと、星野佳路代表が手掛ける事業は幅広い。そんななか、グループの顔としてデビューする施設の準備が急ピッチで進んでいる。

〔日経QUICKニュース(NQN)シニア・エディター 齋藤敏之〕

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし