星野リゾート、開発急ぐ「舞台裏」 那須でホテル改装不動産の現場から

星野佳路代表が手掛ける事業は幅広い(2017年4月、JR新今宮駅前のホテル開発計画発表の記者会見)
星野佳路代表が手掛ける事業は幅広い(2017年4月、JR新今宮駅前のホテル開発計画発表の記者会見)

星野リゾート(長野県軽井沢町)のスピード感あふれる事業展開が株式・不動産市場で話題になっている。新ブランドを冠したホテルを4月に北海道旭川市で開業させるのをはじめ、栃木県那須町では所有権を取得していたリゾートホテルのリノベーションを急ぐ。背景には傘下にあり東京証券取引所に上場する不動産投資信託(REIT)の成長を加速させる狙いがある。

2017年10月、星野リゾートは都市型観光ホテル事業への参入を発表した。「星のや」「リゾナーレ」「界」に続く第4のブランド「OMO(おも)」を立ち上げ、旭川グランドホテル(旭川市)を18年4月に「星野リゾートOMO7(おもせぶん)旭川」と改称して営業を始める。同年春には大塚(東京・豊島)、22年に大阪浪速区・新今宮駅前に開業するホテルも同ブランドにする。この第4ブランドとともに急展開しているのが那須の案件だ。

2月16日に強制執行

星野リゾートの手に渡った「二期倶楽部」。施設の明け渡しなどをめぐる裁判で敗訴した二期側が退去準備を進めるなか、星野側は裁判所に強制執行を申し立て、2月16日に強制執行された。

営業を終了した二期倶楽部。東館(写真)は英国のデザイナーがプロデュースした

星野側は裁判中に二期倶楽部の厨房機器や家具、絵画などの動産をすべて買い取る意向を表明していたが、「昨年10月になって一転、一切の動産は購入しないと通知してきた」(二期リゾートの北山ひとみ社長)という。動産を買い取らない理由について、星野側はデザイナーらによる実物検証の結果、「星野リゾートグループとして開業を予定しているホテルのコンセプト及び最終意匠設計に合致しないものが多かった」と二期側に説明している。

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