ジャズフェスの季節到来、東京お薦めライブスポット

1975年に商店街の一角に誕生した「吉祥寺サムタイム」(東京都武蔵野市)は、昭和にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気。レンガ造りの味わいのある地下の空間で、客席は中央にあるステージを囲むようなスタイル。満席時には目の前でミュージシャンが演奏することもしばしば。至近距離で360度どの場所でも見られて、自分もステージにいるような感覚に。勢いのある若手から大御所や海外のミュージシャンまで、様々なセッションが楽しめます。

「JZ Brat」は渋谷駅に近いセルリアンタワー東急ホテルの2階と立地もよく、会社帰りに立ち寄る人の姿も多く見られます。日本のミュージシャンを中心に、ジャズやフュージョン、ラテンなど幅広いジャンルの演奏が聴け、おしゃれな雰囲気。出演するミュージシャンにちなんだオリジナルカクテルもあるので、お酒を楽しみながら音楽に酔いしれるのもいいですね。このほか大塚にある「All in Fun」(豊島区)やフランスのインディレーベルSARAVAHの日本拠点「サラヴァ東京」(渋谷区)も、食事も楽しめるライブスポット。どちらも白い壁に囲まれたヨーロッパ調の内装で女性1人でも気軽に入れ、落ち着ける感じ。音楽以外のプログラムもあるので、スケジュールを確認してから予約を入れてください。

ライブでは曲中に客席で起こる「イエー」といった掛け声や「拍手」はどこですればいいのか、という質問をよく受けます。グッドタイミングなのは、ミュージシャンのソロ演奏が終わった時。良い演奏に対しては声援を送ると、演奏者のモチベーションも上がります。「ちょっと恥ずかしい」という方は、周りと一緒に大きな拍手をするところから始めてみては。

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ライブで聴きたいアーティストのアルバム ジャズの醍醐味はやはりライブ。アドリブ(即興演奏)と演奏者のバトルを間近で楽しんでください。とはいえ、引退したアーティストのライブには行けませんし、実際になかなかライブには行けないという方も多いでしょう。そんな方には生演奏の熱気を感じられるライブ盤がお薦めです。今回は私が実際に観て印象的だったアーティストのアルバムを紹介します。
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト「ALIVE](ユニバーサル クラシック&ジャズ)

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト「ALIVE」

たとえそれが日本人にとって未開の地であっても自分を信じて切り拓いていく。そんな強さを感じるのが、「東京JAZZ」にも出演する上原ひろみさん。バークリー音楽院を首席で卒業し、2011年には参加アルバムが米グラミー賞を受賞。米国だけでなくフランスやイタリア、スイスなどをツアーで回る、まさに世界をまたにかけての活躍ぶりです。以前インタビューをした際、休憩中もずっとピアノを弾いていた姿が印象的でした。ピアノがそばにあると、弾きたくてたまらなくなるそうです。そんな情熱と躍動感あふれる演奏は聴き手を熱くしてくれます。

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