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職場の知恵

2014/9/15

職場の知恵

消費にも影響、異性を意識した支出少なく

【図表3】

脱モテ意識は、消費行動にも大きな影響を与える。「1カ月に自由に使える金額」の使い方にもそれはよく表れている。

「自分の好きなことへの支出」「ファッションや外食、レジャーなどで異性を意識した支出(以下、モテ支出)」「その他の支出」に分けて見ると、脱モテ派は当然、モテ支出の割合が少ない(図表3)。男性は10.8%、女性は13.5%で、それぞれ同性の「モテ」派の半分程度。

一方、「自分の好きなこと」への出費比率は、脱モテ派の男性は55.5%(モテ派男性53.4%)、脱モテ派女性は61.9%(モテ派女性60.6%)。これにどちらにも分類できない「その他」の出費を加えたものを「非モテ出費」とすると、その割合は男性の脱モテ派89.2%、男性のモテ派77.1%、女性の脱モテ派86.5%、女性のモテ派76.6%となる。男女とも脱モテ派の方が非モテ出費が多い。

脱モテ派の女性、本や雑誌、映画鑑賞にこだわり

【図表4】

消費のいろいろな場面において、「異性の目・意見」と「自分のこだわり」のどちらを優先するかについても聞いた。

「自分のこだわり優先」という脱モテ派がモテ派より明らかに多いのは「外食(店選びやメニュー選び)」「衣料品や服飾雑貨」「ヘアスタイル」など(図表4)。「本や雑誌」の購入、「映画鑑賞」などコンテンツ関係消費では男性より女性の脱モテ派の方が自分のこだわりを優先している(「映画」は脱モテ派の女性80.2%、男性は74.4%)。

ただ、「外食」や「旅行」以外は、モテ派でも自分の好みを優先する人々が7~9割を占めている。消費行動全般において異性に気に入られようと配慮する傾向は、それほど強くない。あくまで異性よりも自分なのだ。

牛窪氏は「このような若者の意識変化にもかかわらず、消費財・サービスの送り手側はまだ男女のモテたい意識に訴えるプロモーションに頼りすぎ。しかし効果は薄い」と指摘する。増殖する脱モテ層は「仮に結婚するにしても『いい人に出会えれば、考えてもいい』というゆったりした構え。自分から出会いを求めて動くことがないので、地域など自分の同質な集団の中での出会いが主体となる」という。

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