2014/9/5

JAZZYカフェ

初ライブで衝撃

――初めてのライブは?

師匠のバンド「fragile(フラジャイル)」です。まだ小学生で、師匠が出るというので見に行ったら、いきなり「レッスンでやった曲、2部のアタマね」と言われて。ギタリストの矢堀孝一さんには「僕はCD通り弾かないから」と。そのときは言っている意味すら分かりませんでしたが、とりあえずCD通りにたたいていたら、終わるはずのところで終わらない。合図も片手を軽く上げる程度で「ん、いまの何?」って感じで、驚くことばかりでした。いまだったら矢堀さんの唐突さに「きたー」と思うんですけど。このライブが衝撃的すぎて、どのバンドとやっても怖くないって思えるようになりました。

型にはまらず、遊び心のあるドラミングを目指している

――セッションでは即興もありますね。演奏者の息がピッタリくる瞬間はゾクゾクします。

演奏していても即興が楽しいし、だからバンドでやる意味があると思っています。4月にブルーノート東京でベーシストのエイブラハム・ラボリエルさんとご一緒する機会がありました。エイブラハムさんのベースのグルーヴ感とか、基本的に楽しんでやっている感じがものすごくて、たたいていてすごく気持ちよかった。「これが世界のトップか」と思いました。

――憧れのミュージシャンはいますか?

スティーブ・ガッドは定番で、みんなの憧れですけど。あとは菅沼師匠とバディ・リッチ、デニス・チェンバース。「デニチェン」は適当な感じのソロがかっこいい。バディ・リッチは、私のジャズドラマーのイメージが渋い感じで固まってきたときに見たのですが、ジャズの中で、どうしてこんなにおちゃめにたたけるんだろうと感じて、とてもかっこいいと思いました。将来は私も遊び心のあるドラミングができるといいなと思っています。

――ドラムと学校との両立は難しかったのでは?

それが逆に余裕ができてしまうと、ドラムも勉強も両方とも下がってしまう。短期集中型のようで、追い詰められたほうが、力を発揮できるタイプみたいです。たぶん勉強がなかったら、ここまでドラムもできなかったし、ドラムがなかったら勉強もできなかったと思います。練習も短期集中型で、長時間続かないんです。とにかく、やるとなったら3時間くらいグイッとやるんですけど、長くやるのが得意ではなくて。父にも「3日ぐらい練習しないほうがいい」と言われます。あまり練習しすぎると固まってしまうというか、毎回演奏が同じになってしまうので。

将来もノージャンルで

――いま17歳ですが、今後の目標設定は?

とにかくいまはいろいろなことをやりたくてしょうがないですね。いま絞ってしまうと、将来ずっとそれだけになってしまうと思うので、どんなものでも依頼がきたらできたらいいなと思います。将来もノージャンルでいきたいです。年齢が離れた人たちとのライブは、同世代では経験できないことを勉強できるので、いまのうちに、いろいろ吸収したい。少なくとも同世代の人たちに置いていかれることは絶対ないようにというのは、いつも気にしています。

注目記事
次のページ
大きいイベントほどワクワク