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健康づくり

子どもの「足育」を考えていますか?

2014/10/28

 歩く、走る、跳ぶ。どんな動きをするにしても、土台として支えるのは足だ。そんな大事なところなのに、子どもの足の正しい成長を気にかける親は少ない。足に合う靴を履いているか、履き方は正しいか、足を使った運動をしているか。子どもの足の仕組みを理解し、きちんとした発達を促す「足育(あしいく、そくいく)」を考えたい。

 奈良県在住の小川智馨子さん(26)が、2歳の長女の足の発育を気にし始めたのは、自らの体験があったからだ。

長女は扁平足

障害物をハイハイで乗り越えさせる運動で足の発育を促す(「足育サロンTa・Ta・Ta」で)

 小さい時、土踏まずがない扁平(へんぺい)足になり、小学6年で親指が内側に曲がる外反母趾(ぼし)を発症した。足先の細い靴を長時間履くと今も痛む。同じ経験をさせたくないと、同県大和郡山市にある子ども専門のフットケアサロン「足育サロンTa・Ta・Ta」を訪ねた。

 10月上旬の体験会。始めに子どもの足を計測した。長女は甲が高く、扁平足とわかる。「歩くの好きですか?」と聞かれ、思い当たる節があった。散歩ですぐ抱っこを求めてくる。靴は合うものがあまりなかったので、大きいサイズを与えてしまっていた。長靴がお気に入りで、晴れの日も履かせていた。

 サロンでは、足の指が地面に着かず力が入らない「浮き指」などのトラブル事例を写真で見せ、足にあった靴を選び、きちんとした履かせ方をしないと、足が変形しやすいことを説明する。足の発達にいい遊びや散歩の仕方も教える。小川さんは「長靴は今日限りでやめます。教わった遊びを家でもやってみたい」と納得した様子だった。

 同市のNPO法人日本足育プロジェクト協会代表理事の玉島麻理さん(49)が、0~6歳児対象のサロンを始めたきっかけは、4年ほど前、当時小1の長男が足の痛みを訴えたこと。調べると、小指が内側に曲がる内反小趾(しょうし)といわれる症状だった。「高齢で産んだので子育てには気をつけてきたが、足はノーマークだった」

 ママ友たちと勉強会を開き、学んだことを還元する活動をスタート。昨年、NPO法人化した。これまで1500人以上の子どもの足を観察してきたが、「どこに行っても子どもの足はおかしい。何とかしないと」と訴える。

 日本靴医学会に所属し長年、子どもの足を調べてきた整形外科医の佐藤雅人さんによると、10年ほど前から浮き指が言われ始め、今は扁平足が増えているという。

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