家事代行サービスの費用対効果 利用者の評価は

利用は1.7% 心理的に壁

日本経済新聞社は7月下旬、家事に関する調査を実施した。調査会社のマクロミルの協力を得て、全国の20~50代の働く女性(既婚、未婚各200人)と働く男性(既婚200人)の計600人に7月28~29日、インターネットで聞いた。

働く男女に家事代行を利用しない理由を聞いたところ、「自宅に他人が入るのはいやだ」との回答が目立った。

矢野経済研究所(東京・中野)によると2012年度の家事代行市場は前年度比21%増の980億円。今後も伸びを見込むが浸透度は低く、今回の調査でも利用者は全体の1.7%だった。「(現在利用しておらず)今後利用してみたい」人は20.5%。利用しない理由は「自宅に他人が入るのがいや」などだった。

一方、家事の負担を軽減したいという要望は根強い。仕事がある日の家事・育児時間は「2時間以上4時間未満」が34.5%で最多。そうした家事時間を「減らしたい」と52.8%が答え、特に女性は62.8%の人が減らしたいと答えた。

「減らした時間を何にあてたいか」は「趣味」が68.5%と最も多く、次いで「子どもと過ごすなど家族との時間」(30%)、「自己啓発」(29.7%)、「友人などとの交流」(21.8%)が続いた。

サービス産業に詳しい野村総合研究所の武田佳奈主任コンサルタントは「家事は自分でやるものという意識が強い。家事代行は楽をするためという心理的抵抗感が大きい」と分析する。

ただ、代行の利用は長期的に回収できる投資だと、武田氏は指摘する。実際のサービス時間だけを捉えると料金は高いが、育児や仕事などが忙しいピークの期間に一時的に利用することは「キャリアアップや家族のつながりを深めることにも役立つ」。仕事も家事も育児も自分でやり遂げたいとがんばる女性は多い。「必要な部分だけ外部のサービスを補助的に利用することも、持続的に家事と仕事を両立するカギになる」と武田氏は話す。

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