2014/8/28

3つ星スイーツ

●ちなみに――もしかして、菓子パンの元祖!?

ぶどうパンの発祥時期は判然としないが、ぶどうそのものは紀元前から栽培されていたとされており、すでに中世には様々な形でぶどうを混ぜたパンが欧州各国で広く人気を集めるようになっていた。糖度が高く、干せば保存もきく、ぶどうは甘味が貴重だった時代、もってこいの食材だったのは間違いない。今日では様々な食材を混ぜた菓子パンが多くあるが、ぶどうパンはもしかするとこれらの元祖の一つといえるかもしれない。

日本でも、早い時期から学校給食に採用されたこともあってか、多くの人にとってなじみ深い。今回、星を獲得したパンに限らず、ぶどうは洋酒やカスタードクリームなど、多くの異なる素材と相性が良いのも特徴。主役にも、ワキ役にも早変わりして、常に異なる味で楽しませてくれるのも、長い伝統を持つぶどうパンならではの貫禄なのだろう。(堀大介)

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●専門委員の横顔(五十音順)

下井美奈子さん

1973年生まれ。実家の母が菓子教室講師ということから、子どもの頃からスイーツの食べ歩きや菓子作りを行う。一般企業を退職した後、パリの料理学校「リッツ・エスコフィエ」で料理・製菓の資格取得。またパリの製菓料理学校「ル・コルドン・ブルー」「ルノートル」で学び、2年間のロサンゼルス在住中にも各国の製菓・料理を習得。情報サイト「オールアバウト」では立ち上げの2001年から、スイーツガイドを担当。多数のメディアで洋菓子情報を紹介するほか、商品開発、レシピ提供を行うスイーツコーディネーターも務める。共著に「TOKYO美食パラダイス」など。

下園昌江さん

1974年生まれ。大学卒業後、専門学校やパティスリーで製菓の技術や理論を学んでおり、製法にも詳しい。菓子の食べ歩き歴は15年。近年は特にフランス菓子に力を入れ、フランスを巡るツアーや焼き菓子を中心とした菓子教室も開催。監修本に「とびきりスイーツ見つけた!」。ウェブサイト「Sweet Cafe(スイートカフェ)」主宰。

平岩理緒さん

1975年生まれ。小学生のとき、訪れたデパートでスイーツの魅力に目覚める。大学卒業後、食品会社のマーケティングに携わる。2002年、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」デパ地下選手権での優勝を機に、食の情報発信を本格化。退社後はフリーのフードコーディネーターとして活躍中。月に食べる菓子は100種類以上。和菓子店での勤務経験もあり、和、洋菓子全般に詳しい。著書に「アフター6のスイーツマニア」(マーブルトロン)。コミュニティーサイト「幸せのケーキ共和国」主宰。