お受験、習い事… 今どきはパパ主導が当たり前?

こうした父親たちの変化は、夫婦関係にも前向きの効果をもたらす。「受験を考える前は、妻とこんなに深く娘のことで話し合ったことがなかった」と話すのは、今春、娘を湘南学園小学校に入学させた会社員の太田淳之さん(44)。受験を控えた昨秋、妻と毎晩のように娘をどう育てたいか、子育て観をぶつけあい、すり合わせる作業を続けた。妻の育児への喜びや悩みを聞くことも増え「夫婦の絆も強まった」と振り返る。

ただし、父親の参加は子どもの負担になるケースもあるので注意が必要だ。受験事情に詳しい信州大学学術研究院准教授の牧田幸裕さんは「両親ともに頑張らせようとすると、子の逃げ場がなくなる」と話す。「頑張らせる人と守る人の両方が子には必要。事前に夫婦で役割分担を決めたほうがいい」と提案する。

つまり、教育ママと教育パパがそろってはたまらないということ。受験から参入するより、早くから母親との分担を考えつつ、何ができるかを考えることが肝心なようだ。

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乳幼児の習い事同伴も

ベビースイミングに赤ちゃんと一緒に参加する父親たち(川崎市のティップネス川崎店)

子どもの習い事の分野でも、父親主導が目立つ。「怖くないよ」。プールの水を怖がる赤ちゃんに優しく声をかける父親たち。スポーツクラブ「ティップネス」の川崎店(川崎市)が毎週日曜に開く親子同伴のベビースイミング教室は、参加する親の7割強が父親。同店によると「ママに代わりパパが参加するケースがかなり増えている」。

息子と参加した会社員の玉田佳樹さん(36)の場合、もともとは妻が付き添っていた。水泳好きなこともあり、ある日付き添い役を買ってでたところ、息子が水に慣れていく姿を見るのが楽しい。毎週末、同伴するようになった。

平日は仕事で息子と過ごす時間は限られる。「せめて休日は思いっきり息子と過ごしたい。水中でニコニコする姿を見られて本当にうれしい」(玉田さん)

連合(東京・千代田)が1月にまとめた調査では、子どもの習い事の送り迎えをする父親は13%いた。末子年齢が0~2歳の時点では7%だが、習い事が増える小学校低学年になると「習い事送迎パパ」は23%にのぼる。乳児の段階から子どもの習い事に関心を持つパパたちが増えれば、母親の育児負担の軽減にもつながりそうだ。

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