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栃木の文化の魅力 訪日客にPR 県が観光情報一元化

2017/1/28 日本経済新聞 朝刊

栃木県鹿沼市の「秋まつり」は昨年、ユネスコの無形文化遺産に登録された。

栃木県は2017年度から、文化イベントや県有施設での展覧会を通じた誘客策に取り組む。県内には世界遺産の日光の2社1寺や、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の登録が決まった鹿沼市・那須烏山市の祭りなど資源が豊富。これらを実演・映像で流すイベントを開催し再訪のきっかけにしてもらう。観光・文化情報を統一したサイトも開設し、20年東京五輪・パラリンピックに向けて訪日客の関心を高める。

17年度予算案に「とちぎ版文化プログラム推進事業費」として約2500万円の予算を盛り込む方針で、2月上旬に公表する。

栃木県は2017年から
文化関連の新規事業に取り組む
内 容17年度
予算案
施設、行事など文化関連の情報をサイトに一元化364万円
県立美術館(宇都宮市)でタブレット(多機能携帯端末)などで多言語対応17万円
祭りなどの実現と映像を組みあわせたイベント開催。県立美術館・博物館で関連の企画展、ワークショップの実施など1549万円
市町のイベントを支援500万円
新たな芸術分野のコンテスト80万円

栃木県では那須烏山市の「山あげ祭」と鹿沼市の「鹿沼秋まつり」がユネスコの無形文化遺産に登録された。宇都宮市の宮祭りや、栃木市の秋祭り、日光市の春季例大祭など有名な祭りが数多くある。

文化イベントではこうした祭りなどをテーマに踊りの実演と、祭りの映像を組みあわせたイベントを開きたい考え。4~6月にはJRグループの大型観光企画、デスティネーションキャンペーン(DC)の「プレDC」も開かれる。プレDCや既存のイベントと連動させることも検討する。

県有施設での展覧会では博物館や美術館で同一テーマで展示会や体験イベントを開きたい考え。和紙の名産地、那須烏山にちなんで、手すきの体験などが想定されるという。まず触れることで身近に感じてもらい、現地への来訪にもつなげる。

こうしたイベントを県が主導することで、各市町にも文化、芸術振興の取り組みを促す。ソフト面での補助費として500万円の計上をめざす。

県内には(1)世界遺産の日光東照宮などの文化施設(2)結城紬(ゆうきつむぎ)、益子焼などの伝統工芸品(3)ユネスコに登録された行事――などがある。ただ、各情報サイトがバラバラで、まとまって知ることができない。県は情報を一元化して管理するホームページを作成。「文化施設」「行事」といった項目別に見られるようにする。

県では東京五輪の開催に際し「とちぎ版文化プログラム」の策定を進めている。17~20年度の4カ年計画で、東京との近さをいかし、五輪に訪れる外国人観光客の取り込みを図る。文化イベントなどはその事業の一つという位置づけだ。

海外でのPRも目指していく。台湾、香港、タイなどでプロモーションを実施して、その際に配るパンフレットで文化を紹介する欄を設けてもらい、誘客につなげたい考えだ。

[日本経済新聞2017年1月18日付朝刊]

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