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外国人向け防災訓練 森ビル、英語・中国語で避難誘導

2017/1/29 日本経済新聞 朝刊

外国人の来館者を避難誘導する(17日、東京都港区の六本木ヒルズ)

急増する訪日外国人(インバウンド)を対象にした防災訓練が東京都内で広がっている。森ビルが六本木ヒルズ(東京・港)で外国人の来館者を避難誘導する訓練を初めて実施したほか、都も300人規模で外国人向けの訓練を開く。都内を訪れる外国人旅行者は年間1千万人を超えており、首都直下地震など有事の対応を強化する。

「電車の運行状況を教えてください」「公共交通機関は全て運転見合わせです」――。森ビルは17日、社員約1300人が参加し、初の外国人対応訓練を実施した。同社は有事の際、外国人専用の案内カウンターを設置し、英語や中国語で困り事に対応する。

災害発生直後はまず、エレベーターにとじ込められた来館者に防災センターのオペレーターが英語で呼びかける。オフィスや商業施設を訪れた外国人には、英語や中国語を話せるスタッフが一時待機所に誘導する。

外国人の居住者のケアにも力を入れる。森ビルの住宅には「六本木ヒルズレジデンス」(東京・港)など外国人の居住者が多い。同社の賃貸物件約2300戸に住む外国人は約3千人と全体の4割に上るという。同社の八木沢浩行・エリアマネージャーは「東京が国際都市を目指すうえで重要なテーマだ」と強調する。

災害時は英語や中国語で外国人観光客らに対応する(17日、東京都港区の六本木ヒルズ)

都も20日、駒沢オリンピック公園(東京・世田谷)で外国人の支援に向けた防災訓練を実施。大使館職員や在住外国人約250人のほか、都の防災語学ボランティアら約50人が参加した。

都はあらかじめ登録したボランティアに、被災した外国人の支援活動をしてもらう考え。今回は外国人からの電話の問い合わせを受ける訓練を行い、災害時の対応能力を高める。外国人には家屋からの救出訓練や、心肺蘇生法などの応急救護訓練に参加してもらう。

渋谷区なども2月7日、渋谷駅周辺や代々木公園で帰宅困難者向けの訓練を行う。スクランブル交差点の大型ビジョンで4カ国語で情報提供したり、スマートフォンのアプリを使って商店街の放送で流す防災情報を英語に翻訳したりする。外国人70人程度の参加を見込む。

[日本経済新聞2017年1月18日付朝刊]

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