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知られざる「うどんの国」、埼玉を行く

2014/10/20

「うどん県」と言えば、讃岐うどんで知られる香川県だが、実は埼玉県もそれに引けを取らない「うどんの国」だ。埼玉県によると、埼玉のうどん生産量は香川県に次ぎ、47都道府県中2位。そば・うどん店の店舗数も全国2位を誇る。知られざる「うどんの国」を探った。

味噌と野菜で食べ応え

味噌やすりごまの冷たい汁につけて食べる「すったて」

埼玉県のほぼ中央に位置し、荒川や入間川に囲まれた川島町は、独自の「うどん文化」を持つ。この地域で長らく受け継がれてきたうどんが「すったて」だ。

味噌とキュウリ、ゴマ、ミョウガ、シソなどをすり鉢ですり合わせた冷たい汁にうどんを浸して食べる。ごまの「すりたて」の言葉がなまり、「すったて」になったと伝えられる。農作業の合間に、自宅の畑の野菜を使って手軽に食べられることから農家の間で親しまれてきた。

現在、川島町内ですったてを販売する店は十数店ある。具材や味付けは店ごとに異なるが、具材にゴマ、キュウリ、タマネギ、ミョウガ、大葉と定番を用いる正統派のうどん店「味処 川勝」を訪れた。

食べ方はこうだ。まず、すり鉢でゴマをすり、次に具材を入れて軽くすり合わせる。赤味噌と八丁味噌を混ぜ合わせた味噌を加えて、さらにカツオ節とさば節でとっただし汁で伸ばす。だしの量で自分好みの味に調整できるのが通好みだ。

付け汁に、うどんを付けて勢い良くかき込むとゴマと薬味の香りが口いっぱいに広がる。県産など国産小麦100%の麺は少し硬めで歯応えもしっかり。冷たくさっぱりしているが、味噌のコクで食べ応えも十分だ。

川島町商工会は2007年から「すったて」のブランド化を進めており、10年には「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」で「ご当地グルメ王」にも選ばれた。農林水産省の「日本の郷土食」にも認定済み。川勝の店長、尾崎晴男さんは「郷土の変わらない味を提供し続けたい」と力を込める。

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