店内では今年から7階のレストランフロアでミニアイスクリームを提供。2階には水を飲める無料休憩スペースも設けた。市が進めるクールシェアと連動した動きだが、暑い日に利用客を呼び込む効果も期待できる。

炎天下の行列は

ふわふわとした食感が人気を呼び県外から訪れる人もいる(熊谷市の慈げん)

八木橋の裏手にあるのが、炎天下でも行列のできる人気のかき氷店「慈げん」。店の前には6人程度の行列があり、うちわであおいでいる人もいた。日によっては2時間以上待つ場合もあるという。

同店のかき氷の特徴は何といってもふわふわとした食感。マイナス20度で保存している日光の天然水から作った氷を0度近くまで戻してから砕くのが秘訣という。店を訪れていた川越市から来た男性は「普通のかき氷と違う。食べたことがない食感だ」と舌鼓を打っていた。

おすすめメニューは和菓子などに使われる砂糖「和三盆」を使ったかき氷だ。「氷あんみつ」や「カラメル玄米ミルク」など、同店は新メニューを次々と考案。店主の宇田川和孝さんは「かき氷は試行錯誤して新しいことをやらないとつまらない」とこだわりを見せる。

午後2時頃の最も暑い時間帯だが15人が並ぶ「慈げん」

13年8月には高知県四万十市の気象台で41度を記録、熊谷は「日本一暑い街」ではなくなった。それまでは1年で初めての夏日となった日などに頻繁にメディアに登場したが、その回数も「少し減ってきている」(ハル理容院の店長の間室智宏さん)という。

だが、くま辛プロジェクト発起人の大関さんは「宇都宮市のギョーザも定着するのに月日がかかった。(暑さを利用した地域振興を)継続していくことが何より大事だ」と語る。嫌われることの多い夏の厳しい暑さを逆手に取って、街を楽しくしようという熱き心は健在だ。(須賀恭平)

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