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猛暑の本場、真夏の熊谷へようこそ 「清涼」夏の首都圏繁盛記

2014/8/11

熊谷駅では霧状の水を噴いて体感温度を下げる冷却ミストを導入している

洗髪台にもたれかかる首の下には保冷枕を敷き、シャンプーの後には泡状の氷で噴出するヘアトニックを使う。体温がぐっと下がり、外の暑さも忘れてしまうほどだ。暑い日には来店客の8割が利用するという。

店は市が12年から進める「クールシェア」の加盟店でもある。「自宅のクーラーを消してきた」などと伝えると、冷やしシャンプーの割引特典が受けられる。

こうしたお店は市内の商業施設で約60店あり、麦茶やアイスクリームのサービスなど特典が用意されている。訪れた人が熱中症にならないようにするほか、地域の人が集まる交流の場にしようとする工夫だ。

熱風の交差点

この日の最高気温は36.1度で、その日の関東最高を記録した。市によると高温になりやすい理由は2つある。一つは東京の「ヒートアイランド現象」で温められた空気が北上する風にのって運ばれるため。もう一つは秩父山地から吹き下ろす風が温められる「フェーン現象」の影響。2方向からの熱風が熊谷市付近で交差することで、首都圏で一番暑い街になるというわけだ。

熊谷市は昨年度、公営の保育園9カ所で、地面の温度を一定に保てる特殊な塗料を導入した。園児が外で遊ぶ際に、やけどしたり熱中症になりにくくしたりするメリットがある。市役所の駐車場でもコンクリートの表面に熱くなりにくい塗料を使っている。

この季節に熊谷駅を出てすぐ目にするのが「冷却ミスト」。衣類や髪がぬれないほど細かな霧状の水を天井のノズルから噴射し、涼しく感じさせる。気温が28度以上で、湿度や風速など一定の条件がそろうと自動で作動する。

秩父鉄道上熊谷駅から5分程度歩いたところには、夏季限定で巨大な温度計が設置される八木橋百貨店がある。温度計は、熊谷気象台で観測した気温をもとに一日に2回従業員が目盛りを調整する。

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