猛暑の本場、真夏の熊谷へようこそ「清涼」夏の首都圏繁盛記

八木橋百貨店入り口には夏季限定で巨大な温度計が設置される

40.9度――。2007年夏、埼玉県熊谷市で記録された当時の日本最高気温だ。熊谷といえば、この季節の天気予報で耳にしない日はないほどの「猛暑の本場」。でも、夏は暑いほうがいい。身も心も溶けそうな真夏の熊谷ツアーにご案内しよう。ただし、熱中症にはくれぐれもご用心を。

名物、激辛料理

「HOTな街熊谷をHOT(辛口)な食べ物で元気にしよう」――。JR熊谷駅から歩いて数分ほどの「青山カレー工房」では、辛口カレーが看板メニューだ。おすすめの「大和芋カレー」を食べてみると、次第に汗が噴き出してきた。

くま辛プロジェクト参加店は共通ののぼりを店先に掲げる

激辛料理が食べられるのはここだけではない。近くにはマーボー豆腐やチゲラーメンなどを売りにした店が集まる。駅周辺の商店が12年に始めた「くま辛」プロジェクトの一環だ。

辛い食べ物は食べている時こそ汗をかいて暑くなりがちだが、その後は気化熱の作用で体温が下がる。また、胃腸を適度に刺激し、食欲を促進することから夏バテ防止にもぴったりだ。

「『暑いから行きたくない』と思われたくなかった」と話すのは青山カレー工房を運営し、くま辛プロジェクトの発起人となった大関暁夫さん。今では市も参加店舗を記した案内マップで支援する観光の目玉に育ちつつある。

青山カレー工房の「大和芋カレー」には熊谷産の大和芋が使われる

「派手な観光地も、文化的な町並みも少ない熊谷にとって、『暑い』というのは貴重な観光資源だ。放っておくのはもったいない」と大関さんは力を込める。

アタマを冷やそう

真夏の熊谷は、少し歩いただけで体が火照る。続いて向かったのは「冷やしシャンプー」を提供する「ハル理容院」だ。

「冷やしシャンプー」は熊谷市が07年に暑さ日本一の街となる前、40.8度の日本最高気温を保持していた山形市が発祥の地。客の髪を冷蔵庫で冷やしたメンソール入りのシャンプーで洗い、冷水で流す。同店では去年から、炭酸入りの冷水とシャンプーを使う「ハイボールシャンプー」も始めた。

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