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東京五輪チケット詐欺ご用心 申し込み装い高齢者狙う

2016/8/3

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中には2000万円近くをだまし取られたケースもある  PIXTA
中には2000万円近くをだまし取られたケースもある  PIXTA

東京五輪のチケットを申し込みましたね――。4年後の東京五輪・パラリンピックをめぐるうそのチケット購入トラブル話で、多額の現金をだまし取る被害が相次ぎ、消費者庁が注意を呼びかけている。狙われるのは主に高齢者で、中には2千万円近くをだまし取られた被害者もいるという。

同庁によると、「オリンピック財団」「日本スポーツ協会」などと名乗る人物から電話があり、「東京五輪のチケットを300万円で申し込みましたね」などと確認。申し込んでいないと答えると、「あなたの名前が犯罪に利用されている」と脅す。続いて弁護士と称する人物が「解決金」などの名目で送金を求める手口が多いという。

宮崎県内の80代女性は昨年10月に電話を受けた。最初は取り合わなかったが、10日後に警察官を名乗る男から「あなたのために動いていた国際弁護士が逮捕された。あなたも逮捕される」と不安をあおられ、300万円を東京都内の住所に郵送した。その後も弁護士費用などとして計1300万円をだまし取られた。

国民生活センターや警察などに寄せられた情報によると、昨年8月~今年6月にかけ、全国で少なくとも36件の不審な電話があった。このうち3件は実際に200万~1950万円をだまし取られた。電話を受けた人はほぼ全員が50代以上だった。

東京五輪のチケット申し込みはまだ始まっておらず、「オリンピック財団」などは実体がないとみられる。日本オリンピック委員会(JOC)によると、五輪チケットの発売時期は大会によって異なるが、おおよそ1年前が多いという。

消費者庁はこうした手口が目立ち始めた背景を「オリンピックムードが高まっていることがあるのではないか」と分析。「不審な電話はすぐに切ってほしい」としている。

[日本経済新聞2016年8月3日付夕刊]