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ビートルズ来日公演から50年 あせぬ熱狂

記念刊行や催事

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NIKKEI STYLE

ちょうど50年前、ビートルズが羽田空港に降り立ち、最初で最後の日本公演を開いた。わずか3日間、各30分ほどの演奏に列島が揺れた。その熱気を伝えるイベントや書籍の刊行が相次ぐ。

「あれからずっとビートルズの音楽に背中を押してもらっている気がする。『やりたいことは今やるんだ』と」。2日、音楽出版社シンコーミュージック・エンタテイメントが東京都内で開いた来日50周年イベント。元会社員、六馬俊雄は1966年7月2日の公演を感慨深げに振り返る。

当時14歳。会場の日本武道館から帰宅すると母に叱られた。「ひとりぼっちのあいつ」のコーラスに感激し、自分もバンドでベースを弾き始める。「80年にジョン・レノンが撃たれて亡くなった時は一日、仕事が手に付かなかった。去年はポール・マッカートニーを聴くため、ロンドンまで行ったよ」と笑う。

イベントはメンバー4人が宿泊・会見した東京ヒルトンホテル(現ザ・キャピトルホテル東急)の宴会場の壁の一部などゆかりの品を並べ、珍しい写真をスライド上映した。3月末に出た書籍「『ビートルズと日本』熱狂の記録」(シンコー)の著者、大村亨のトークコーナーも設けた。

記事集め再検証

同書はデビュー翌年の63年から解散した70年まで、国内の新聞や雑誌に載った関連記事を時系列にまとめ、検証した。5年にわたり国立国会図書館や大宅壮一文庫などに通い詰め、8年分の新聞14紙、週刊紙18誌、音楽専門誌5誌を手繰って記事を網羅した。

大村は「日本には独自のビートルズ文化がある。体験者の記憶を次世代に継承し、残された記録と組み合わさることで立体的になり、真の歴史が浮かび上がる」と訴える。既存の書籍や記録は矛盾点や疑問が少なくないという。

例えば日本での初アルバムの発売日。64年4月5日が定説だったが、今は同15日が有力だ。イベント当日、参加者の1人が当時レコード会社に発売日を尋ねた往復はがきの返信を持参。「15日説を裏付ける資料。こんな風に間違いを正して後世に伝えたい」。大村は期待を膨らませる。50年前の滞在日程に合わせ6月29日~7月3日にも同様のイベントが開かれる。

「『ポールってどんな人』って若い子が聞くから、私の体験を伝えると『やっぱりいい人なんですね』とにっこり。世代に関係なく語り合えるのはうれしい」。65年に日本人で初めてビートルズを取材した音楽評論家、星加ルミ子は話す。

4人の素顔語る

星加は今年1月から6月まで毎月1回、アップリンク(東京・渋谷)で50周年記念のトークイベントを開催中。長年のファンから初めてビートルズを聴く若者まで、4人の素顔や音楽の背景などを語る。次回は4月30日で、楽曲の普遍性について解説する。

6月には書き下ろしの著書も出す。「ビートルズのマネジャーのブライアン・エプスタインと、プレスリーのマネジャーのトム・パーカーを比べるといった具合にこれまで触れられなかった4人の裏側、レコードのB面に当たる話を書き残しておきたい」

6月に出る「ビートルズ来日学(仮)」(DU BOOKS)は音楽評論家、宮永正隆によるインタビュー集だ。日航機やホテルの職員ら来日時に4人に接した当事者に取材。音楽専門誌「レコード・コレクターズ」の連載をまとめた。

ビートルズの評価について大村は「来日時から大人気だったようにいわれ神格化されているが、そうではない」と指摘する。来日翌年には記事は急減。一過性の社会現象として扱われ冷ややかな論調も目立った。

星加も「最初は米国ポップスのコピーだと思った。彼らの音楽のすごさに気付いていたのは中高生、ティーンエージャーだった」と言う。音楽制作で実験を重ね、アイドルを脱しつつあったのに気付いた人は少なかった。

4人が伝えた自作自演のロックンロール文化は若者に根を下ろし、その後、グループサウンズやフォークのブームとして花開く。ビートルズ以後、日本は確かに変わった。名曲は聴き継がれ、あの熱気は今も消え去っていない。

=敬称略

(大阪・文化担当 多田明)

[日本経済新聞夕刊2016年4月12日付]

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