スマホアプリで桜前線を追え GPS連動、満開ここだ
「桜のきもち」は、桜の見ごろを手軽にチェックしたい人向けのアプリだ。全国各地にある約1000カ所の桜のスポットを登録している。スマホ内蔵の全地球測位システム(GPS)機能と連動しており、アプリを起動した場所の近くにある桜のスポットを地図上に表示する。
つぼみの膨らみ確認
チェックしたいスポットをタッチすると、桜の生育状況が確認できる。ユニークなのが、「つぼみが膨らんできた」などのコメントとともに、桜の生育状況をイラストと棒グラフで表示する点だ。生育状況とは別に、「開花予想日」と「満開予想日」も同じ画面で確認できる。
便利なのが「MYスポット」機能。開花状況画面にある「MYスポットに追加」ボタンを押すと、カレンダー画面にお気に入りの桜のスポットの開花予想日と満開予想日が自動登録される。カレンダー画面で見やすいため、桜の見ごろをウッカリ逃さずにすみそうだ。
せっかく花見を企画するなら、全国的に知られた「桜の名所」に行ってみたいと考えるアクティブ派もいるだろう。そんな人にお薦めなのが「日本の桜100選 2014」だ。1990年に公益財団法人「日本さくらの会」が選定した、全国100カ所の桜の名所が一覧できる。
目玉は桜の名所を撮影した美しい写真群。スマホ画面をフリック操作すると、名所の桜画像が次々と切り替わる。それらを眺めているだけでも楽しい。気になる桜の画面で「詳細情報」ボタンを押せば、見どころや見ごろの時期、住所などが表示される仕組みだ。
米グーグルの地図ソフト「グーグルマップ」と連動しており、桜の画像画面で「地図」ボタンを押すと、現在地から目的の桜スポットまでの行き方(車や徒歩)をナビゲーションしてくれる。本アプリには、桜の名所が各都道府県ごとに最低2カ所登録されている。
花見幹事をサポート
職場の花見で幹事役になったという人もいるだろう。幹事泣かせの作業の一つが、希望日の調整や出欠の確認。電子メールで参加予定者に確認し、パソコンの表計算ソフトなどで集計する方法もあるが、候補日や参加者が多いと混乱しがちだ。
幹事を手助けしてくれるのがウェブアプリの「調整さん」だ。本アプリを使えば、イベントの出欠確認や日程調整が手軽にできる。「イベント名」と「候補日程」を入力すると、専用ウェブページが作成されるので、そのページのURLを参加候補者にメールで同報すればよい。
メールを受け取った参加候補者は、URLをクリックして専用ページを開き、自分の「氏名(ニックネーム)」と予定「○」「×」「△」を入力する。これにより、参加候補者の予定がウェブ画面に一覧表示される。「×」が少ない日程を緑色で強調表示する親切機能も。花見はもちろん、歓送迎会などの日程調整にも使えそうだ。
花見当日、持ち寄った食べ物や飲み物が足りなくなったら、近くのコンビニエンスストアなどに買い出しに行くだろう。そんなときに便利なのが「コンビニ情報!」だ。現在地の近くにあるコンビニを即座に検索できる。土地勘のない場所で花見を企画した際に役立つ。
このあと桜前線は、東北地方を抜け北海道まで駆け足で北上していく。スマホ片手に花見に出かけてはいかがだろうか。
(電子編集部 菅井光浩)
[日本経済新聞夕刊2016年3月24日付]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。