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コーヒー、アプリで楽しむ 好みのお店・いれ方…

2016/1/15 日本経済新聞 夕刊

コーヒーの楽しみ方が多様になってきた。豆の種類・産地、ひき方やいれ方に工夫を凝らした個性派カフェが多くの人を引き付ける。そうしたカフェでコーヒーのおいしさに開眼し、自宅で再現したいという人も増えている。スマートフォン(スマホ)のアプリを使えば、カフェの検索はもちろん、プロ並みのいれ方を学ぶなど、コーヒーをより広く、深く楽しめる。
好みのカフェを探せるアプリ「カフェスナップ」(東京都千代田区のディゾンで)

「なつかしい。あのときに飲んだコーヒーと同じやさしい味です」。

東京都渋谷区にある代々木公園の近く、井ノ頭通りを1本入った所に、ノルウェーの首都オスロに本拠がある北欧流カフェ「Fuglen Tokyo(フグレン・トウキョウ)」が店舗を構える。横浜市在住の会社員、小川真里奈さん(23)は、ペーパードリップでいれたやや浅い味のコーヒーを口に運び、学生時代にノルウェーへ留学しFuglenのオスロ本店を訪れたときを思い出した。

小川さんはカフェ巡りが趣味で、カフェ検索アプリ「CafeSnap(カフェスナップ)」を情報源として店を選んでいる。Fuglen Tokyoは同アプリで知った。個性派カフェの検索に特化したアプリで、チェーン店とはひと味違う店を探すのに便利だ。利用者が気に入った店を自ら登録し、店内風景などの写真も投稿する。そのため、交流サイト(SNS)感覚で使える。

「いろいろな写真を見て店の雰囲気を感じながらのカフェ探しが楽しい」。小川さんは笑顔を見せる。

■試飲会も開催

CafeSnapには現在、全国で約1700店が登録されている。だが、同アプリができることは検索だけではない。開発会社のオールアバウト(東京・渋谷)は利用者を対象に、バリスタ(コーヒーをいれる専門家)を招いて試飲会を開くなど、定期的にイベントを企画する。いれ方についてプロからアドバイスしてもらったり、アプリ利用者同士で交流したりすることで、コーヒーの楽しみ方を広げる狙いがある。

ここ数年、日本に押し寄せているコーヒーの「サードウエーブ(第3の波)」というトレンドがある。コーヒー消費が一般に広がった第1波と、スターバックスに代表される米シアトル発チェーンが台頭した第2波に続いて、豆の選定やいれ方に凝る現象を指す。そんな中、2015年2月、米ブルーボトルコーヒーが東京都江東区に米国外初の店舗を開店した。大きな話題を呼び、人気に火が付いた。

外でコーヒーのさまざまな味を楽しめる今、自宅でいれるコーヒーに工夫を加えたい人も多いだろう。

ペーパードリップやフレンチプレス、サイホン……。コーヒーをいれるための、数多くの抽出方法がある。それらを動画で実演しながら解説し、自宅でもおいしいコーヒーをいれるよう手助けするのが「コーヒー教室」というアプリだ。動画を見て抽出のコツを気軽に確認できるため、実際の教室に通うことなく、コーヒーのいれ方の腕を磨ける。アプリはさらに、豆の産地ごとの特徴や保存方法についても指南する。

■タイマーで正確に

ひいた豆に湯を注ぐときに重要なのは、抽出時間を正確に計ることだ。しかし、豆のひき方にこだわる一方、時間計測にルーズになりがちな人は少なくないだろう。そこで活用したいのが、タイマー機能を盛り込んだアプリ「グレートコーヒータイマー」だ。バリスタによるレシピを用意し、タイマーできちんと時間を計りながらコーヒーのいれ方を教えてくれる。適当な感覚でいれてしまい、おいしさをフルに引き出せないという事態を防げる。

適量なら体に良いといわれるコーヒー。アプリを活用し、カフェ巡りや、普段と違ういれ方を試してはいかが。リラックスしたひとときを過ごせるのは間違いないだろう。

(電子編集部 ゼンフ・ミシャ)

[日本経済新聞夕刊2016年1月14日付]

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