ファッション pick-up

助言アプリで悩み解決 服装・グルメ、「プロ」と対話

2016/1/8 日本経済新聞 夕刊

洋服のコーディネートや飲食店選びなどで、他人の知恵を借りたい――。スマートフォン(スマホ)のチャット機能を使えば、その道のプロや詳しい人からアドバイスを受けられるアプリが相次ぎ登場している。時間や場所を問わず、聞きたいことを聞ける便利な手段として定着しそうだ。

「デートで着る服で悩んでいます。何かいいのありますか」

「こんなスカートはどうでしょう」

スタイリストに洋服のコーディネートなどをチャットで相談できるアプリ「PRIMODE」

都内の会社に勤める堀夢菜さん(25)のファッションの指南役はスタイリストだ。月に1度の給料日後に「PRIMODE(プリモード)」と呼ばれるアプリを使い、スタイリストとチャットで会話しながら、勧められた洋服を買うのを楽しみにしている。

■予算の範囲で提案

このアプリを主に使う時間帯は仕事帰りの電車の中。「予算は1万円程度」など条件を提示すれば、写真付きでお勧めの商品をすぐに知らせてくれる。ワールドなど300以上のブランドを扱う通販サイトと連携しているため、勧められた洋服はその場ですぐに購入できる。

堀さんはもともと、ファッションには興味があったが、無地などシンプルな商品を好み、柄物や色物などを避ける傾向があったという。プリモードを使い始めて約4カ月。「普段と違う系統の洋服にチャレンジできるようになった」と満足げだ。

プリモードを運営する空色(兵庫県芦屋市)のスタイリストの一人、増田亜美さんは「チャットで顔写真を送ってもらえば、目や肌、髪の色を基に似合う服を提案できる」と話す。

スタイリストは約40人が在籍。テレビや雑誌で活躍したり、ショップ店員の経験などのキャリアを持つ。指名料金はスタイリストによって異なり、無料や数百円を選ぶケースが多い。

利用者の中心は25~34歳の社会人。1人1回当たり平均1万5000円程度購入するという。勧められても、気に入らなければ買わなくてもいい。

昨年の12月からは大手ファッションブランド「ナノ・ユニバース」も空色のシステムを使った同様のサービスを始めた。

一方、飲食店選びでは検索サイトが多過ぎるため、どのサイトを選べばいいのか迷う人もいる。そんなとき頼りになりそうなアプリが「ペコッター」だ。

例えば「渋谷で20人が参加する送別会をします。予算一人あたり4000円で静かなお店はありますか」「3人で恵比寿で飲めるうまい店教えてください」などと書き込む。すると、それを見た一般ユーザーがその条件に合ったお店を教えてくれる。

店名だけではなく、グルメサイトの写真やURLのリンクもつけてくれるので、すぐにお店の詳細を確認できる。ペコッターを運営するブライトテーブルの松下勇作社長は「おおむね5分以内に3~4件の返事が来る」と話す。

■お礼は仮想通貨で

回答者には「ペコ」という仮想通貨でお礼する。感謝の気持ちを表す場合は「いいね」(1ペコ)、提案してくれた店が気に入った時は「行きたい」(10ペコ)ボタンをそれぞれ押す。回答者は30ペコで15円分の「アマゾンギフト券」に交換できる。

化粧の仕方に悩んだときにお勧めなのが、資生堂のアプリ「おしえて! ビュー子」。「アイラインの引き方を教えて」「つけまつげの上手なつけかたは」などと打ち込むと、人工知能(AI)を使ってそれぞれの悩みを解析。ビュー子というキャラクターが、すぐにイラストや動画などを使って、メーク方法を教えてくれる。

無料対話アプリ「LINE(ライン)」の登場以降、若者を中心にチャットはすっかり浸透した。専門的な内容であっても、様々な対話アプリを使って気軽に相談してみてはいかがだろうか。

(電子編集部 鈴木洋介)

[日本経済新聞夕刊2016年1月7日付]

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