知る人ぞ知る、この「先生」シリーズもついに第9弾。公立鳥取環境大学の森の動物行動学という基本コンセプトは変わらないが、先生のジョークには、一層、磨きがかかってきた。
さて、今回の主役は、巷(ちまた)であまり評判がよろしくない(?)コウモリである。それが一種の風評被害であり、人間の脳と心の進化と関係しているとは驚きだ。そして、真のコウモリの姿を先生は教えてくれる。
コウモリといえば洞窟。その探険談もメチャメチャ面白いが、およそ洞窟らしからぬ人工物にも彼らは潜んでいる。
一般人がコウモリに恐怖心を抱いているのと同様、先生も大ミミズが怖いのだと知って、ちょっぴり安心しましたよ~。
★★★★★
(サイエンス作家 竹内薫)
[日本経済新聞夕刊2015年7月9日付]
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 読むべし
★★★☆☆ 読み応えあり
★★☆☆☆ 価格の価値あり
★☆☆☆☆ 話題作だが…
★★★★☆ 読むべし
★★★☆☆ 読み応えあり
★★☆☆☆ 価格の価値あり
★☆☆☆☆ 話題作だが…