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デジタルライフ

時間のムダ、一目瞭然 スマホでアプリ使い分析 メール閲覧や残業

2015/6/19 日本経済新聞 夕刊

新年度も3カ月近くが過ぎた。春から社会人になった人や仕事の担当内容が変わった人の中には、仕事に追われプライベートな時間がとれないなどと悩んでいる人もいるだろう。時間を有効に使うにはどうすればいいのか。スマートフォンなどで日々の時間の使い方を分析できるアプリを使えば、時間の無駄をなくすことができるかもしれない。

ネオレックス(名古屋市)が2011年に出したマイスタッツは「何にどれだけの時間を使っているか」を分析できるアプリだ。時間の使い方が常に円グラフで示され、一目で確認できる。

■仕事と勉強両立

時間の使い方を分析できるアプリ「MyStats(マイスタッツ)」

まずは「夢・目標」という項目に、自分が仕事やプライベートで今一番達成したいことを記入する。合わせて「打ち合わせ」「移動時間」など、自分が予定する日常の時間を設定する。

実際に計画通りに時間を使えているかを把握することで、今一番達成したいことに時間を割けているかどうかを確認。できていない場合は何に無駄な時間を使っているかがわかる仕組みだ。

そのため、日中仕事をしながら資格試験を目指す利用者も多いという。「ビジネスパーソンはマイスタッツを使ってみて初めて、自分の時間がメールの作成や閲覧に取られていると気づいたという人が多い」と、駒井研司最高経営責任者(CEO)は語る。

マイスタッツのユーザーの1人が星野リゾート・グループ情報システムの久本英司ユニットディレクター。久本さんは利用のきっかけについて「仕事が忙しい時期に子どもが生まれ、無理をしていたら過労で入院。時間の使い方を見直したかったから」と話す。

久本さんはインターネット上に文書や写真を保存するエバーノートに記録したログを送り、目標通りに時間を使えたか毎週末振り返る。時間がかかる仕事の内容を正確に把握できるようになり、家族との時間が取れるようになったという。

エバーノートの利用者であれば、アプリのiライフログを使うこともおすすめだ。使い始めるときにエバーノートやカレンダーへの接続が求められるので、最初に設定すれば面倒な手順を省いて自動的にアプリとエバーノートが立ち上がり、記録を一元管理することができる。

自分がどのくらい残業しているか実態を知りたい――。残業に着目して時間の使い方に気づきを与えるユニークなアプリもある。ブレイブソフト(東京・港)が提供する「残業アプリ」だ。

最初に自分の勤務地と月収を入力し、アプリがiPhone(アイフォーン)の位置情報にアクセスできるように設定。会社の近くに来た場合には全地球測位システム(GPS)が反応して勤務が始まったことをアプリが感知。仕事の開始時間を自動的に記録する。

■残業代まで計算

残業代は労働基準法に準じ、入力した勤務時間と月収から算出して表示する。時給での入力もできる。システム開発事業部の市川貴之副部長は「周りに聞いたところ、自分の残業代がいくらか、ほとんどの人が把握していなかった。残業代の目安を知ってほしい」という。

残業が続くと気持ちもふさいでくる。会社に到着したときや残業代がたまったときに「おしごとガンバって!」といった応援メッセージを4種類のキャラクターが日替わりで発する仕組みもある。

仕事やプライベートでは予期せぬことが起きるなど、自分が立てた計画通りに時間を管理することは難しい。自分の日常を事細かに記録し、チェックするのは負担だと感じる人もいるだろう。

7月からは夏休みを取る人も多いはず。時間の管理が苦手な人は自分好みのアプリを使いながら、無理のない範囲で思い通りに休暇期間を過ごせるかどうかを試してみるのも手だ。

(メディア開発部 松本千恵)

[日本経済新聞夕刊2015年6月18日付]

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