振込手数料や金利に差 ネット銀行お得に使い分け

日本初のネット銀行が2000年に営業を開始してから15年。いまでは6つのネット専業銀行がそれぞれ特徴のあるサービスを展開している。ふだん使っている大手銀行などの口座と併せて用いれば、金融取引の幅が広がり、節約につながるケースもある。自分に合う銀行を選んで使いこなしたい。

「ネット銀行は今や生活に欠かせない」というのは東京都に住む60代の会社員Aさん。給与振込用口座として利用する大手銀行のほかに、2つのネット銀行を使っている。「振込手数料がかからなかったり、証券投資向けの資金移動に手間が不要だったり、それぞれに異なる利便性がある」と語る。

画面でパスワードなどを入力・ログインして取引を始める

ネット銀行は原則、店舗や自前のATMを持たず、サイトの専用ページにログインして取引をする。人件費などの固定費が少なくて済む分、預金金利を高くしやすい。定期預金の1年物金利は大手銀行では現在0.025%ほどだが、ネット銀行では0.1%前後と高めだ()。夏のボーナス時期に向けてより高めのキャンペーン金利を打ち出す可能性もある。

円預金以外のサービスを目当てに口座を開設する人も増えてきている。外貨預金、投資信託、住宅ローン、宝くじ、公営競技の投票など提供する商品やサービスは多彩。各行がそれぞれ特徴を打ち出しているので、目的に合わせて使い分けやすい。

例えばネットオークションの利用者に便利なのが、ヤフーとのつながりが深いジャパンネット銀行だ。「ヤフオク!」での落札代金を、独自決済代行サービス(かんたん決済)で支払う場合、ジャパンネット銀行の口座を利用すると手数料がかからない。他のネット銀行やクレジットカード払いでは数百円の支払手数料がかかることが多い。

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日ごろ買い物などでポイントをためるのが好きという人に向いているのが楽天銀行だ。たまっている「楽天スーパーポイント」を、楽天銀行で振込手数料の代わりに使える。同ポイントはネット通販店だけでなく、コンビニや百貨店など全国1万3000ほどの実店舗でためられる。楽天銀行でも、決済や資産運用などの取引に応じてポイントがつく。このほか24時間、ネットで手続きができて手数料が安い海外送金サービスを提供しているのも同行の特長だ。

振込手数料の面では住信SBIネット銀行も優位性を打ち出している。同行に口座を持っているだけで他行あてのネット振込手数料が月3回まで無料になる。3万円以上の振り込みには通常400円以上の振込手数料がかかるので、お得感がある。

同じグループのSBI証券と一体化したサービスを提供するのも特徴といえる。同証券で株式や投資信託を買おうとすると、住信SBIネット銀行の「ハイブリッド預金」口座から自動的に入金され、買い付けに充てられる。ふだんは預金保険の対象で安全な預金口座にお金を置いておき、いざというときには煩わしい手続きなしに機敏に投資に取り組める。

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