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ビジネス 基本の服装選び・男性編 スーツまずは紺とグレー シャツ、白・水色基本 最低5枚 ネクタイ、幅と柄に気をつけて

2015/3/26 日本経済新聞 夕刊

もうすぐ4月。新社会人が新たな一歩を踏み出す季節だ。しかし初出社を前に「何を着て行けばいいのか」と悩んでいる人もいるのではないだろうか。この機会にビジネスファッションの基本を知っておこう。まずは男性編から。
ネクタイはくぼみを作ると立体感が出る

「スーツをどう選び、どう着ればおしゃれなのかサッパリ分からない」。この春から社会人一年生となる北原貴志さん(仮名、22)は話す。普段の服選びにも全く自信がないという。

「男性のビジネスファッションに特別なセンスは不要」。メンズファッションのコーディネートサービスを提供するライフブランディング(東京・港)の代表取締役、吉田泰則さんは話す。基本的なルールを踏まえて選べば良い印象になるという。「相手からどう見えるかを意識することが大切」(吉田さん)

■ウール素材生地を

では何をどう選ぶか。まずはスーツ。最初は基本となる紺とダークグレーを1着ずつ用意しよう。この2色があれば一般的なビジネスの場面で困らない。柄は無地、ストライプ、シャドーストライプ(一見無地だが角度によってストライプが浮き出るように見える織り柄)をそろえよう。

素材はウールのベーシックな生地を選ぶ。形はダブルではなくシングルの二つボタンか三つボタンがビジネスに向いている。

何着必要かで迷う人もいるだろう。「汗やシワを飛ばすために服は1日着たら2日休ませるのが基本。週5日の出勤なら3着は必要」と吉田さんは助言する。5着あれば毎日違うスーツを着て行けるので、なお良しだ。徐々に買い足していくといいだろう。

シャツの素材は綿を選ぶ。色は白と水色が基本。それぞれ無地とストライプを用意しよう。差し色として薄いピンクや淡い青紫も加えると着こなしの幅が広がる。計5枚、これで1週間は対応できる。

ただ土曜日にまとめてクリーニングに出し、日曜日に受け取れない場合もある。2週間分、つまり10着あると安心だ。

ネクタイはまず1週間分の5本を用意しよう。紺やダークグレーなどの濃い色、水色などの淡い色、ピンクなど差し色の3色を軸に、柄は無地、ストライプ、小紋から選ぶ。ネクタイの幅はスーツの下襟の幅と同じくらいの物を選ぶのが基本だ。着こなしのポイントとして結び目の部分にディンプルと呼ばれるくぼみを作ることを覚えておこう。立体感が出てVゾーンに表情が加わる。

靴はひもの付いたシンプルなひも靴を用意する。黒かこげ茶なら間違いがない。ローファーはカジュアルな印象を与えるので避けよう。靴下は紺かダークグレーといった濃い色がお勧めだ。足を組んだ時に肌が見えない長めのタイプを選ぶと良い。

■色合わせ、統一感

バッグは天然の革が基本だが「重くて、値段も高いため最近は使う人が少ない」と吉田さんは話す。代わって目立つのがナイロン製だが、カジュアルな印象になりやすい。革とナイロンを組み合わせたバッグなら使い勝手が良い。「例えば持ち手の革の部分が黒かこげ茶の物を選び、靴やベルトの色に合わせれば統一感が出る」(吉田さん)

スーツを着るときはサイズも重要だ。「パンツの丈が短すぎる男性をよく見かける」と話すのは、女性営業職のコミュニティーサイトを運営する一般社団法人、営業部女子課の会(東京・港)の代表理事、太田彩子さん。パンツは靴をはいたときに若干たわみがあるのが望ましいが、短く切りすぎなのだ。女性は特に気にする点だという。

シャツのサイズにも注意を払いたい。体に合ったサイズが基本だが、シャツの袖がスーツの上着の袖から1~2センチメートル程度出るもの、襟もスーツの襟から1~2センチメートル程度見えるものを選ぶとよい。

髪形も見られている。「いくらおしゃれな髪形でも、清潔さと知的さがないとビジネスの場ではマイナス」と話すのはブランドのPRやコンサルティングなどを手掛けるオーエンス(東京・港)代表取締役の高橋みどりさん。

例えば美容院に行ったら自分の好みだけで髪形を決めず、プロの意見を聞いてみるのがお勧めだと高橋さんは話す。職種や職場の雰囲気を伝え、スーツに合うかどうかなどを相談すれば、自分では気付かなかったアドバイスをもらえるかもしれない。

(ライター ヨダ エリ)

[日本経済新聞夕刊2015年3月23日付]

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