お得な体づくり スポーツクラブ、プラン多彩に

春は陽気に誘われて体を動かしたくなる季節。スポーツクラブはこの時期に合わせて、お得なキャンペーンを始めている。入会金や月会費の割引に加えて、「入会しても続かないかも」という不安を和らげるために、利用回数を抑えた料金プランや実践的なトレーニング体験会など取り組みは多彩だ。各社の取り組みを紹介しよう。
春は各社とも会員募集のキャンペーンに力を入れる

「入会の初期費用が安く済むキャンペーンが出そろうこの時期を待っていた」。東京都に住む女性(60)は、通いやすさと費用のバランスを見極めてスポーツクラブ探しを始めた。

近年は入会金を通年で無料とするクラブが増えている。それでも事務的な手数料や翌月分を含む月会費を合わせて初期負担が2万円を超えることもある。ティップネスは3月1日から大半の店舗で、会員登録料と3、4月の月会費を無料にするキャンペーンを始めた。関西を中心に展開するフィットネスクラブコ・ス・パは3カ月間9800円を打ち出す。3月中に入会すれば4~6月分にフルに適用され、登録手数料も無料。「いきなり毎月1万円近い出費を決意するのはハードルが高い。まずはクラブに通う習慣をつけてほしい」という狙いだ。

利用者のニーズに応じたプランを用意する(東京都江東区のルネサンス亀戸)

クラブの施設や雰囲気を知るために、見学を考えている人も多いだろう。ただ、実際にトレーニングマシンやプールを利用して試したい場合、500~3000円程度の費用がかかることがある。首都圏を中心に展開するスポーツクラブメガロスは各店ごとに無料体験日を数多く設定。「マシンの使い方もわからない初心者なので他の利用者にせかされそう」という不安に応えて、半数以上の店舗で休館日を特別開放する。ゴールドジムは2週間使い放題の有料パスを用意する。「1回のお試しでは判断できない。時間帯も変えて何回か利用してから入会を考えたい」人に好評だという。

◇            ◇

運動する意欲を持って入会しても、多忙な仕事や、ウエアや靴の荷物を持ち運ぶ面倒にくじけてクラブ通いが続かない人は多い。最大手のコナミスポーツクラブの2013年調査では、クラブを退会した人の43%が「月会費に対して、自分が通っている回数では元が取れない」と回答した。「行けずに損した」と思わないよう、毎月の利用回数に上限を設けて月会費を割安にするプランが増えている。

コナミは月何回でも利用できる会員に加えて、月2回まで利用できる「無理せず隔週」、4回の「まずは週1」、8回の「しっかり週2」を導入した。人気は月4回のプラン(月5508円から、店舗により異なる)で「20~30代の会社員に支持されている」という。ティップネスの月4回、6回プランは、使い切れなかった分を翌々月まで繰り越せる仕組み。利用者の納得や値ごろ感に配慮している。

「駅の近くで探しても平日夜11時に閉館するクラブばかり。シャワーや着替えの時間から逆算すると9時には到着する必要があり、残業があると通えない」。こう話す東京都の男性(39)が関心を寄せるのが近所にできた24時間営業のクラブだ。

エニタイムフィットネスやジョイフィット24に代表される新しいタイプのクラブが都市部で店舗網を拡大している。主にトレーニングマシンに特化してプールやスタジオがない分、割安な月会費が特徴だ。男性のように「今までのクラブのようにインストラクターはいないけど、年中無休で使えて月7000円台は魅力」と感じ、空き時間を無駄にしたくない人に人気だ。

以前は料金や営業時間で横並びの傾向があったスポーツクラブだが、利用者のニーズに合わせてきめ細かいプランやサービスが導入されている。水泳やテニス、ゴルフスクールを併設するスポーツクラブルネサンスなどクラブごとの強みもある。同じクラブでも店舗によってキャンペーン内容が異なるので要注意だが、目的に応じて賢くクラブを選びたい。

(馬淵洋志)

[日経プラスワン2015年3月14日付]

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし