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健康づくり

気分良い冬の過ごし方 日光浴や温かい料理を

2014/12/16 日本経済新聞 朝刊

まもなく一年でもっとも日が短い冬至を迎える。日照時間が短く寒いと、気分もふさぎがちだ。年末にかけて仕事の忙しさなども加わり「冬季うつ病」にかかる人も多い。晴れた日は戸外に出て日光を浴び、不足しがちな栄養分を温かい食べ物で補うなどして上手に乗り切りたい。

「毎日深夜まで残業があり終電にも間に合わない」。最近、昭和大学付属烏山病院(東京・世田谷)を訪れた20代女性は半年ほど長時間勤務が続き、うつ病を発症しかけていた。うつ病には職場環境など多様な要因が絡む。季節と症状を単純に結びつけられないが「日照時間の減少が原因の一つとなり調子が悪くなる人はいる」と同大医学部の岩波明教授は指摘する。

■うつ病に日照関係

冬の日照時間が非常に短い北欧では冬季うつ病が多いとされる。日本でも気象がうつ状態に関係していることを示す報告がある。環境関連事業のいであ(東京・世田谷)は東京慈恵会医科大学のグループとの共同研究で、天気が悪い日には精神神経科の受診者が多いなどの傾向を見いだした。

いであは気温や風速、気圧、日照時間などの予測値から、うつ症状にどの程度なりやすいかを判定する計算式を作った。数日先までの「うつ気分」予報を出し同社の気象情報のウェブサイト「バイオウェザーサービス」で提供している。サイトの「個人設定」でうつ気分を選べば示される。ランク3の「とってもブルーな気分になりやすい」からランク0の「爽やかな1日」まで4段階で表示する。

ランク3なら「あせらずなるべくおだやかに過ごしましょう」「悩みはためず、周りの人に気軽に相談してみましょう」との助言も載せている。日差しがあっても風が強くて気温が低いとか、天気が下り坂に向かい気圧が下がるなど、前日との違いが大きい時は要注意だという。うつ病の経験者や、うつ状態になりやすい人はこうした予想を症状の悪化防止に活用できる。

日照時間は体の栄養バランスにも影響する。代表的なのが、日に当たる時間が短いために起きるビタミンDの不足だ。ビタミンDは太陽光に含まれる紫外線の働きにより、皮膚で生成する。骨の生育に必要で不足すると骨粗しょう症などになりやすいとされる。免疫力を高めるなど健康維持に関する様々な研究もある。

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