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休肝日、目安は摂取総量で 健康的なお酒の飲み方

2014/12/19 日本経済新聞 プラスワン

忘年会のシーズンがやってきた。楽しい酒宴についつい飲み過ぎて、同僚からひんしゅくを買ったり、二日酔いで苦しんだりした経験を持つ人もいるだろう。できるだけ体に負担をかけない飲み方とは何か、専門家の話を聞いた。

適度な飲酒は緊張を解き、楽しい気分にさせてくれる。また、国際医療福祉大学教授で山王病院(東京都港区)内科部長の堀江義則さんは「過剰な飲酒は様々な臓器の障害の原因になるが、適度なら、いくつかの疾病リスク(病気にかかる可能性)を低下させることが疫学研究で明らかになっている」と話す。

適度とはどれぐらいか。医学の世界で使われる酒量の「ものさし」は、純粋なアルコール20グラムで1単位。日本酒(15度)なら1合、ビール(5度)なら500ミリリットルが1単位という具合だ。

過去の疫学研究では、狭心症など虚血性心疾患や2型糖尿病の発症リスクは、1日に「適量の飲酒をした場合」の方が「全く飲まない場合」より低いとされる医療機関などの報告がある。

■事故死の恐れも

高尿酸血症の発症リスクで「全く飲まない」場合が最も低いなど、飲酒の効果が存在しない病気もある。堀江さんは、アルコールの代謝能力に個人差があることを明確にしたうえで、「総合的に考えると1日1~2単位までなら効果も期待できるが、1日3単位以上ではそれが帳消しになると考えてほしい」と話す。

アルコール摂取の適量については、公的機関などで、1単位、あるいは2単位程度をメドとする見解もある。

1日5単位、6単位はまさに過剰な飲酒。疫学研究ではがん、脳血管障害、事故による死亡などのリスクを高めることが分かっているが、専門家が危惧するのはやはり肝障害だ。日本では1960年代以降、アルコール総消費量が増加し、現在も高水準。そのため飲酒が原因の肝硬変など重大な肝臓疾患も多い。

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