温暖化ガス 日本の対策は進んでいるの?

「温暖化対策が遅れていると聞きますが、日本の対策は進んでいるのでしょうか」。会社員の話に探偵、深津明日香が反応した。「再生可能エネルギーなどは普及してきたようですが、実態を調べてみましょう」

■産業界、独自に削減目標

まず環境省を訪ねると、地球温暖化対策課長の土居健太郎さん(49)が温暖化問題を分析する「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の資料を見せた。世界の温暖化ガス排出量は1970~2000年に年率1.3%で増え、00~10年は2.2%に加速。21世紀末に気温が最大4.8度上がるという。

日本は08~12年、平均排出量を90年比6%減らす京都議定書の目標は達成したが、森林が二酸化炭素(CO2)を吸収した分などを除くと1.4%増。東日本大震災で原発稼働率が落ちたことが主因だ。政府は昨年、20年の排出量を05年比3.8%減らす新目標を公表したが、あくまで暫定目標という位置づけ。「今後20年以降の目標も含め、エネルギー政策の検討を踏まえて確定的な目標を出す予定です」と土居さんは教えた。

次に経団連を訪ねた。環境本部長の岩間芳仁さん(56)は「産業界では08~12年に主要業種の排出量が90年比約1割減りました。今は低炭素社会実行計画を進めており、現在53業種が各業界の数値目標を定めています」と説明。鉄鋼業界は20年の排出量を非対策時より500万トン、化学業界は同150万トン減らす計画だ。15年度には必要に応じて計画見直しの議論を始める。