ひも、結べますか 「結びの王様」でコツつかむちょう結び、日本人の3割が間違い?

記者は最近、3歳になった長女からビーズを通したひもを結んでほしいとせがまれる。しかし手際よく結んであげることができない。これからもっと色々な結びを見せたり教えたりする機会が増えるかもしれない。いまのうちに結びを習得することにした。

まず大手の書店と雑貨店に足を運んだ。書店にはアウトドアや生活関連コーナーに計30冊ほどの結び方の解説本がずらりと並ぶ。雑貨店でも50種ほどのロープやひもが売っていた。関心を持つ人の多さがうかがえる。

最初に家でビーズ飾りにつかう滑りやすいナイロン製の2本のひもを結ぶのに適しているという「テグス結び」を本を見ながらやってみた。2本のひもを平行に並べて1本のひもをもう1本に巻き付け、できた輪に通して結び目を作る。もう一方も同じように結び目を作り、2つの結び目を引き寄せて固める。

■自分の「ちょう結び」 違う結び方と判明

本を見ずに10回ほどやって覚えることができた結びはかなりの強度。これまでぐちゃぐちゃの団子状にしていた結びの何倍も早く結べ、しかもほどけない。

靴ひもがほどけないようにするちょう結び(はな結び)もやってみたが、解説本と自分の手順が少し違う。

実は自分の手順はほどけやすい縦結びだった。細い靴ひもなどでは間違いがはっきりしないが、少し太めのひもだと、きつく引いたときに羽の部分が縦に立ったようになる。

教えを請うため、記者は「結び文化研究所」(東京都世田谷区)所長の小暮幹雄さんを訪ねた。小暮さんはボーイスカウト時代から結びのとりこになり約60年。300種もの結びができて、30冊以上の本を出版している「結びの伝道師」と言われる人だ。

記者は恥ずかしい思いを抑えながら、自分のちょう結びが間違っていたことを打ち明けた。すると小暮さんは「感覚的には日本人の3割ぐらいは間違ったちょう結びをしているかもしれません」という。

小暮さんに上達のコツを聞いたところ「特にありません。繰り返し練習してください」。ただ「結びの上達が早く得意な人は数学の幾何学やパズルの好きな人が多いかもしれません」という。自分はそれには全くあてはまらない。