何にでもスダチをかける徳島流 刺し身から味噌汁まで

2021/9/16
「めし処 萬や 山びこ」の「鶏のからあげすだちまみれ」(写真右)はボリュームたっぷり
「めし処 萬や 山びこ」の「鶏のからあげすだちまみれ」(写真右)はボリュームたっぷり

どんな料理にもスダチをかける。徳島県の食の「あるある」の代表例だろう。飲食店に行けばすぐ分かる。焼き魚や天ぷらはもちろん、マグロやタイの刺し身にもスダチが付く。麺類や味噌汁にも欠かせないアイテムだ。

徳島県は全国のスダチ生産量の98%を占める。このうち3割を担う山あいの神山町は露地物の出荷の最盛期にある。町の一角にある「めし処 萬(よろず)や 山びこ」を訪ね、午後5時からの看板メニュー「鶏のからあげすだちまみれ」を注文した。

出てきたのは文字通り、唐揚げの上にスダチがこれでもかと載った一品だった。スダチをまとめて手で絞り、出来たての唐揚げを口に放り込む。中から熱い肉汁がジュワッと染み出し、爽やかな酸味と相まって箸が止まらなくなる。

収穫の最盛期を迎えているスダチ

地元出身の店のオーナー、谷真宏さんは「スダチは生まれたときから身近な存在。食卓にあるしょうゆと一緒かな」と笑う。併せて注文した丼物の味噌汁にも、当然のようにスダチが浮かんでいた。

JR徳島駅から約1キロ、徳島大学のキャンパスからほど近い「うどん工房 名麺(めいめん)堂」で、夏季限定の「すだちうどん」を頼んだ。太めでコシの強いうどんに冷たいだし汁。輪切りのスダチが10枚ほど載っている。