検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

シニアに広がるドライアイ スマホが影響、不眠の恐れ

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

「目がかすむようになった」「まばたき時に違和感がある」。こうしたドライアイの症状に悩むシニア世代が相次いでいる。新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛の生活が続き、スマートフォンなどの画面を見る機会が増えたことが要因とみられる。頭痛や不眠につながりかねず、適切な対応が欠かせない。

東京都の60代男性は今春、受診先の医師から「ドライアイの症状です」と診断された。ここ最近、急に文字が見えにくかったり、目がかすんだりして、不便を感じていたという。

二本松眼科病院(東京・江戸川)の医師、平松類氏は「シニアでドライアイの患者が目立っている」と話す。新型コロナ下で「自宅でスマホなどのデジタル機器を扱う時間が急速に増えたことがある」とみる。

総務省の調査によると、2019年と20年のSNS(交流サイト)の利用状況を比較すると、1年間で全年代で増加。全体平均で約5%増だったが、60代は約9%増と、全世代で増加率は「6~12歳」(13.5%)の次に高かった。70代も約7%アップし、シニアの増加が顕著になった。

60代男性も動画配信を見たり、親族とSNSで連絡を取ったりして、スマホ画面を見る時間が大幅に増えたという。

みさき眼科クリニック(東京・渋谷)の石岡みさき院長は「シニアは特に注意が必要」と指摘する。発症の可能性が「加齢に伴って上がることが理由」だ。

要因は2つ挙げられる。一つは「年齢を重ねることで、涙の分泌が減る点」。もう一つは涙の膜は外側から油層、ムチンを含む涙液の2層で構成されるが、加齢で目の外側を覆う油層が薄くなり、「涙が蒸発しやすくなること」という。

ドライアイは涙の質や分泌が低下し、目の表面の健康が保てなくなる病気とされる。スマホの長時間利用やコンタクトレンズの使用によっても、目の乾燥や痛みといった症状が生じる。

医師や研究者で構成するドライアイ研究会によると、患者数は国内で2000万人超と推定される。症状があるのに、診断を受けていない人も少なくない。在宅勤務などの影響で、働き世代が患うケースも出ているという。

平松氏は「ドライアイは直ちに失明などにつながる疾患ではないが、不調を我慢していると、肩こりや頭痛、不眠の原因になる」として「十分な予防が欠かせない」と訴える。

 日常生活でパソコンやスマホの画面を見る時間を減らせないなか、日本眼科医会は「目を休ませるため、20分ごとに20秒間遠くを見る」といった方法を提案する。目を大きく開くと涙が乾きやすくなるため、あまり開く必要がないよう、画面の位置を低くするなどの対応も有効という。

目の周囲にあり、油分を分泌する脂腺の働きを改善させることも効果的。油分はまばたきによって涙の表面に広がり、蒸発を防ぐ役割を持つ。脂腺の出口が詰まれば、油分が出にくくなるため、平松氏は「蒸しタオルなどで目の周りを温めて、詰まりを和らげることがお勧め」と話す。

市販の目薬では、人工涙液などの防腐剤を含まないタイプが活用できるという。石岡院長は「頻繁に使うと、涙が押し流されたりして、涙の層を乱したりするため逆効果。1週間ほど使って改善しない場合、眼科を受診してほしい」と呼びかける。

◇  ◇  ◇

目の健康、睡眠や運動で維持

涙の状態が悪化すると、視力の低下にもつながりかねない。涙の役割は多岐にわたっており、専門家は「重要性を認識することが、涙の健康を維持する第一歩」と指摘する。

涙は目の表面を覆うことで、ごみなどの異物が入らないように守る役割を果たしている。仮に入った場合でも、涙が洗い流す。きれいな画像で見えるよう、目の表面を滑らかにして、視力の質を上げる機能もある。

京都府立医大の横井則彦・病院教授は「涙には様々な成分が含まれることも知ってほしいポイント」と話す。例えばビタミンや酵素は紫外線対策となっており、タンパク質は細菌感染を防いでいる。

「涙を守ることは目だけでなく、全身の健康を保つ秘訣」と横井・病院教授。涙の分泌と質の向上のため、「十分な睡眠や適度な運動を心がけることが欠かせない」という。

(ライター 南雲つぐみ)

[日本経済新聞夕刊2021年9月8日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_