メルカリCEO、女子中学生に奨学金 理系での活躍支援

2021/8/30
山田進太郎メルカリCEOは個人の資金で奨学金支給の財団を作った

メルカリの山田進太郎最高経営責任者(CEO)はこのほど、ジェンダーギャップの解消などを目指す「山田進太郎D&I財団」を設立した。2022年度から国内の高校理数科などに進学する女子中学生100人に奨学金を支給する。設立の狙いを聞いた。

――D&I(ダイバーシティとインクルージョン=多様性と包摂)がテーマの財団を設立した背景は。

「メルカリでもダイバーシティには以前から取り組んでいた。外国人の採用・登用は進んだが女性はなかなか進まない。エンジニアの女性はそもそも2割ぐらいしかおらず、大学時点でも理系の女子学生は極めて少ない。理系で活躍できる女性はもっと大勢いると思うが、中学や高校の段階でなんとなく諦めてしまう。理系に進学するとマイノリティーになるから嫌だという負の連鎖のようなものもある。早い段階での働きかけが必要と考えた」

――第1弾として女子中学生に奨学金を呼びかける。

「まずはわかりやすく高校進学時点で理系を目指す人を対象とした。進学先は全国で300校程度だが、小さくとも確実にニーズがあるところから始める」

――今後、どのように活動を広げていくか。

「在学中のサポートは必要だろう。オンラインコミュニティーやリアルイベントも考えている。STEM(科学、技術、工学、数学)分野に女子学生が少ないのは構造的な問題だ。理系の先生にもっと女性が必要だし、社会のバイアスもある。大学関係者やNPO団体と連携しながら多面的に取り組み、理工系の女子大学生比率を現在の18%程度から35年に28%まで高めたい」