「技術系も営業」は当然 米国の展示会出展、自ら手配ニッパツ 茅本隆司・社長(下)

セラミック技術などをベースにしたプロジェクトで、試作納入実現に貢献(1999年ごろ)
セラミック技術などをベースにしたプロジェクトで、試作納入実現に貢献(1999年ごろ)
■二足のわらじ。

課長時代には会社の研究部門に籍を置いたまま、東京工業大の大学院に通いました。主に金属と金属を「ロウ材」と呼ぶ材料で接合する技術を研究しました。単にユニークというだけでなく、社会や会社の事業に役立つ研究ができないかと考えていました。週1~2日は大学に通いました。

私が発案者となった(会社所有の)特許が多くあったこともあり、通常は5年かかる課程を特例の3年に短くしてもらい「高強度アルミニウム合金のロウ付け」の研究で1996年に工学博士号を取得しました。二足のわらじ生活は忙しく大変だったのですが、妻から「いつのまに博士になったの?」と言われるほど、周囲からは普段通りの生活に見えたようです。

■製品カタログ、自ら作成。

課長時代の大半を研究開発部門で過ごしましたが、セラミックばねや接合製品などのサンプルを手に、顧客になりそうな米アプライドマテリアルズや東京エレクトロンなど、半導体関連の企業を中心に国内外を訪ね歩きました。製品カタログも東京・六本木の写真店などに出向いて半日かけて作った記憶があります。米国の展示会への出展も自分で手配しました。英語が苦手だったので、手続きができているのかすら不安で苦労しました。

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