琵琶湖に次いで2番目に大きな湖、霞ケ浦。その恵みの一つがナマズだ。茨城県にはナマズ料理を出す店も多く、食べ方も刺し身からハンバーガーまで様々だ。
鹿島神宮の参道沿いにある鈴章(鹿嶋市)。ナマズを描いた大きなちょうちんが客を迎える。看板メニューはナマズ懐石だ。薄造り、かば焼き、天ぷら、すしなど8品を堪能できる。
泥を吐かせたナマズを手早くさばく薄造りは白身にほんのりと赤みが差し、見た目はタイやヒラメと変わらない。ポン酢ともみじおろしでいただくと、あっさりした味わいで、適度な弾力性のあるかみ応えだ。淡水魚にありがちという泥臭さは、みじんも感じない。