新製法・新素材で環境面の新機軸打ち出す

ユニクロプラスの商品群は、細部にまでアスリートの意見を多く反映させている。運動時に体の発汗場所や量を検証し、脇や腰回りといった汗をかきやすい部分の通気性を効果的に高めるなどの研究を重ねた。ユニクロの商品開発の本拠地、有明本部(東京・江東)に新設した「服の基礎研究所」が主導的な役割を果たした。

最も特徴的なのは環境面での新機軸だ。ユニクロプラスは男女それぞれ7商品があるが、その全てで環境に配慮した素材や製法を導入している。

「ウルトラストレッチアクティブジャケット」や「ドライEXクルーネックT」などには、東レが開発した植物原料を含むポリエステル繊維を一部に使う。食用に回らず捨てられてしまうトウモロコシの実などを使い、脇や腰など汗をかきやすい場所のメッシュ素材にした。

「ニットジャケット」では糸を編んで仕立てる新たな製法を導入した。一般的なジャケットは裁断した生地を縫製してつくるが、生地の端材が生じてしまう。新製法なら素材のロスを最小限にできる。「ライトポケッタブルパーカ」は、はっ水加工で一般的なフッ素を使わず仕上げた。

ユニクロプラスの価格は同じタイプの自社商品より1000円ほど高い。ユニクロのグローバル商品本部でユニクロプラスを担当した古田雅彦チーフデザイナーは「複雑になれば素材などのロスは多く出る。デザインの力でコストを下げることを重視した」と話す。

ユニクロはブランドコンセプトに「ライフウェア(究極の普段着)」を掲げる。華美なファッション性ではなく、シンプルさを追求して機能性の高さと価格を両立してきた。ユニクロプラスはその原点を再認識する上でも重要なコレクションになる。

(古川慶一)

2021年6月に発売。「ユニクロ+(プラス)」の+はスウェーデンの国旗のデザインを参考にした。プラスの「加える」「成長する」などの意味は、目標に向かって努力する全ての人をより健康的で良い生活にしたいとの応援メッセージも込めた。配色はスウェーデンの国旗の色であるブルーやイエロー、ライトグレーなどを多く取り入れ、軽やかで鮮やかな印象だ。

[日経MJ 2021年7月23日付]


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