AIが最新トレンドや季節に合わせた服を提案

コナカは06年、ディファレンスの前身となるパターンオーダーブランド「OSV」を立ち上げてオーダーに本格参入した。ディファレンス誕生までの10年間、国内外で計5つのオーダースーツ専用工場を構えた。

ディファレンスでは型紙の数を5分の1に減らし、12段階に分かれていた価格を5つに絞った。各工場にはコナカも開発に携わった専用の縫製機械のほか、テーラーの採寸データを読み込む特殊なソフトウエアも用意し型紙を絞っても顧客の要望に応えられるようにした。

18年にはAI採寸サービスも始めた。AIはテーラーの採寸技術やこれまでの利用者のサイズと満足度などを学習している。さらに店舗で接客した従業員がAIの分析に合わせて最新のトレンドや季節に合わせた服も提案する。

「体形を測るのみでなく好みに合わせて提案するため、ネットでも安心して注文できる」(中嶋氏)点が特徴。コロナで紳士服市場が縮小するなか、コナカはディファレンスでの積極出店を掲げる。現在50店舗超あり、将来的には80店まで増やす考えだ。店舗面積は既製服の「コナカ」と比べて10分の1で済むため、百貨店や駅前の商業施設などを想定している。

課題は顧客層の偏りだ。現在は30代前後の男性で売り上げの6割以上を占める。これを女性や40~50代まで広げる。特に20年11月にAI採寸を始めた婦人服の売り上げは現在の15%から30%まで引き上げる計画だ。

(佐伯太朗)

ブランド名には「顧客ごとに違うスーツ」「既存のオーダースーツとは違うビジネス」という2つの意味を込めた。オーダースーツには決められたパターンから着丈などを調整するパターンオーダーと、顧客に合ったパターンからつくるイージーオーダーがある。ディファレンスはパターンを持ちつつも調整できる箇所や自由度が高く2つの中間に位置する。

[日経MJ 2021年7月16日付]


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