どう攻める?外資系就活 注意すべきは選考時期の早さ

イラスト=太田美菜子 
イラスト=太田美菜子 

2023年卒の就活の前哨戦となる夏の企業インターンシップがいよいよ本格的に始まろうとしている。インターンから早期選考をする企業が増えているなかで、例年特に選考の時期が早いのが外資系企業だ。どんな準備をすればいいのか、入社先を決めた理由など、外資系就活に挑んだ先輩2人に体験談を聞いてみた。

インターンでコンサルへの決心固まる

一橋大4年の男子学生は外資系の大手コンサルタントから20年秋に内定を得た。外資コンサル5社に応募を絞って就活した結果、3社から内定を獲得した。20年12月にはいち早く就活を終了した。

――就職活動を始めたのはいつですか。

「大学3年生だった20年6月から始めた。当初は特に行きたい業界や企業は決まっておらず、様々な企業のインターンに応募した。就活の方法が分からなかったので、数をこなすことに集中した」

「国内・外資系コンサルのほか、金融やIT(情報技術)大手など、約10社の夏季インターンに受かった。全てオンラインでの開催だった。開催日時がかぶっている場合、オンラインで複数社を同時に受けている友人もいたが、かぶった分は参加を辞退した」

――印象的なインターンはありましたか。

「ある外資系コンサルのインターンだ。3日間、就活仲間の学生と夜遅くまで経営戦略について、オンラインでグループワークをした。社員の方から指導が受けられ、人事の方にもお世話になった。インターンで体験した仕事がとても楽しかったので、20年9月にはコンサルタントになろうとの決心が固まった」

――どのように情報収集をしましたか。

「20年夏に1回目の緊急事態宣言の解除で、外出自粛が緩和された時期があった。オンラインでインターンを受けた学生同士と対面で会い、情報交換をしたことはあった」

――面接準備は何をしましたか。

「特別なことをしたつもりはない。コンサルタントには通常の志望動機などを聞かれる面接のほか、ビジネスケースや市場規模などを考えるディスカッション型の面接がある。書店で参考書を購入して勉強した」

「外資系の就活情報を掲載しているサイトも活用した。各人気業界に内定した先輩の体験談が数多く掲載されており、コンサル業界の記事を読んで準備を進めた」

――本選考は何社受けましたか。

「夏のインターンが本選考に直結していた企業も含め、秋に5社を受けた。全て外資コンサル企業に絞った。8月下旬~11月にかけて3社から内定を得た」

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自由な社風が決め手に