――海外はアジアを中心に展開していますね。

「海外売上高は20年6月期で33億円ですが、将来的に100億円規模にしていきたいです。今は海外は『カラムーチョ』が中心です」

――佐藤社長にとってマーケティングとは何でしょうか。

「人と社会の課題解決です。困っている人や社会のためにアイデアを生み出して、解決していくことにつきます。視点を企業側に置くとなかなか解決できませんが、お客様側の視点で解決すれば必ずうまくいきます。企業側のできる範囲ではなく、もう一歩お客様側に踏み込んで解決していけばいいものができると思います」

――外資企業出身のマーケターが転職して活躍する例が目立ちます。

「日本企業にも優秀で真面目なマーケターがたくさんいます。自信をつけることが大事。それぞれの企業で採用した生え抜きの人たちが育って活躍してほしいと思います」

(聞き手は日経MJ編集長 鈴木哲也)

佐藤章
1982年(昭57年)早大法卒、キリンビール入社。14年キリンビバレッジ社長。16年フレンテ(現・湖池屋)執行役員、同年9月から現職。キリングループで缶コーヒー「FIRE」や茶飲料「生茶」などをヒットさせた。東京都出身。62歳
■巣ごもり需要、利益押し上げ
 湖池屋は2021年6月期の連結売上高を、4期連続の増収となる前の期比5%増の395億円、純利益は48%増の9億5000万円と見込む。新型コロナによる巣ごもりは追い風となりポテトチップスをはじめとするスナック類の売り上げが伸び、「湖池屋プライドポテト」や「じゃがいも心地」など高付加価値商品の伸長が利益を押し上げる。
 「カラムーチョ」「ドンタコス」など、ユニークな商品を生み出すアイデア力があった湖池屋。佐藤章社長の就任で、時代や競合環境に合わせたヒット作を出せるようになった。成長の持続には原料のイモを安定的に調達しつつ、高付加価値商品にさらに磨きをかけていくことが必要だろう。(北原佑樹)

[日経MJ2021年7月5日付]

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