女性は自身を過小評価しがち 自己肯定感高める教育をダイバーシティ進化論(児玉治美)

女性たちが自信を持てるように(写真はイメージ=PIXTA)

私は小学校や高校の一時期を米国で過ごし、その後非政府組織(NGO)や国際機関で仕事をしながら20年近く海外で生活した。2008年からはフィリピンに本部があるアジア・太平洋の途上国の開発を支援するアジア開発銀行で貧困や気候変動など幅広い課題に関わっている。

私にとってジェンダーや保健の問題はライフワークであり、人格やキャリア形成の基礎でもある。自分の経験をもとに、このコラムでダイバーシティについて皆さんと考えていきたい。

インポスター症候群という言葉がある。自分の成功を実力ではなく運や周りの人のおかげだと思い、自分を詐欺師のように見て過小評価することだ。成功に動揺し、昇進に消極的になる。女性やマイノリティー(社会的少数派)に多いといわれ、私自身もこのように感じたことが何度もある。

なぜ多くの女性が同症候群に陥るのか。幼少期から家庭や社会で「おとなしく控えめに」とジェンダー規範を押し付けられ、自信をなくしているためだ。

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学生時代から、リーダーになることに懐疑的な女性たち