容器にバイオプラスチック採用して脱炭素

20年9月にはオーガニックという当初からのコンセプトに加え、「サステナブル(持続可能)」をキーワードに加えた。ジュースの原料として使われた果実の残った部分などを廃棄せずに有効活用している。容器には焼却時の二酸化炭素(CO2)排出量が実質ゼロになるバイオマスプラスチックを使用し脱炭素にも配慮している。

矢野経済研究所が20年11月に発表した「自然派・オーガニック化粧品市場に関する調査」によると、20年度の国内市場規模は1290億円と予測される。大手メーカーが自社ブランドを作って本格参入するほどの規模ではない点にマツキヨは目をつけている。既に販路が確保されている「PBなら十分採算がとれる」(櫻井氏)。ドラッグストアのメイン商材を供給する大手メーカーと正面から対決することもない。

他社に比べてインバウンド(訪日観光客)の売上比率が高かったマツキヨHDを取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス禍で激変した。立地に頼らず、商品を目当てにマツキヨに来店する客を増やすためにPBの深化は欠かせない。インバウンド消費の急回復は見込みにくいが、まず国内客に支持されるブランドとして拡大できれば「コロナ禍の収束後はメードインジャパンの安心感からインバウンドへの訴求も期待できる」(櫻井氏)と見ている。

(吉田啓悟)

2012年に誕生したヘアケア、ボディーケア、スキンケア、リップのブランド。オーガニック原料を使いながら、手ごろな価格設定を売りにしている。主に全国のマツモトキヨシと、今年10月に経営統合を予定するココカラファインで取り扱っている。

[日経MJ 2021年5月21日付]


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