販社立ち上げ、営業機能集約

――文具業界の協業に向けて、どのような動きがありますか。

「2020年に文具メーカー横断の販売会社『コーラス』を立ち上げました。メーカーの営業機能を集約する試みです。まずはプラスやセーラー万年筆、日本ノートなどグループ4社で活動を始めましたが、他社にも参加を呼びかけていきたいと思っています。危機意識を持つメーカーと組み、文具業界を効率化して生き残りたいと考えています」

「顧客への提案力もさらに強化していきます。量販店の文具コーナーを見ると、商品の補充や入れかえが十分にできていないと感じます。量販店の売上高に占める文具の割合はわずかで、典型的なロングテール商品です。このため量販店も文具売り場には十分に投資できていません。売り場提案を通じて、こうした課題にもしっかりと対応していきます」

「海外にも目を向けていきます。国内市場は縮小していますが、アジアでは文具需要が拡大しています。将来は文具販社のコーラスを通じて、海外販路を拡大したいと考えています。文具メーカー1社だけで海外の営業拠点を構え、維持するのは大変です。設備や物流、営業に投資したうえで海外で安定的な利益を確保するためには、複数メーカーの商品を扱う方が効率的です」

「こうした新規事業に経営資源を投入するためにも、非効率な事業を合理化しないといけません。営業や物流といった領域でコストを圧縮できれば、市場創造や製品開発に資金を充てることができるようになります」

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