日経MJ

似合う色合いや着こなしを分析するサービスも

「似合う服」にこだわる背景には、アパレル業界の慣習への強い問題意識がある。店頭では売れ残りが大量に廃棄され、消費者が買っても着られずに結局捨てられてしまう。「似合わなければ服は自然と着なくなる」。中川社長は理由をこう指摘する。

国内の衣料品市場はバブル期の1991年をピークに一貫して減り続けているが、供給量は逆に増えている。売れ残りはセールで処分する悪習が続きサステナブルな状態にははほど多い。接客も、売り切るための「商品視点」になりがちで、来店客に「似合う」かどうかは二の次だった。

状況を変えつつあるのが新型コロナだ。悪習を引きずったままのアパレルには限界が見えた。サステナビリティーへの意識の高まりから、個人と服がより似合うマッチングの重要性も高まっている。

ニューアールも20年秋からは事業領域をワンピースの企画販売のほかにコンサルティングや企業研修などにも広げている。提供された顔や全身の写真、身長などの情報を元に、ニューアールのアナリストが似合う色合いや着こなしを分析するサービスを開始した。

伊勢丹新宿店の様な企業向け研修にも注力していく。コロナ下で前向きな改革を急ピッチで進める企業も増えている。理念に共感する企業との協業を今後も広げていく考えだ。

(古川慶一)

2018年にオリジナルワンピースのブランドとして誕生。「自分に似合うで、みんなを笑顔に」をブランドコンセプトに掲げる。20年からは個人向けコンサルティングや企業向け研修にも乗り出している。

[日経MJ 2021年4月30日付]


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