最終選考での対面面接 話は具体的に、目線にもコツ

明治大学では面接を控える学生からの相談に応じる(現在はオンラインを中心に実施)
明治大学では面接を控える学生からの相談に応じる(現在はオンラインを中心に実施)

就職活動が本格化し、面接を受けている学生も多いだろう。この時期頭を悩ませるのが面接での受け答えではないだろうか。新型コロナウイルス禍でオンライン面接が主流になる中、不慣れな対面の面接に不安を抱く学生も多いだろう。失敗しないための対策はないか。探偵団が調べた。

今回、明治大学就職キャリア支援センターが学生向けに実施したオンラインでの模擬面接を取材した。そこでのやりとりを基に実践的な面接のコツを伝授する。テーマは「自己PR」だ。

参加したのは学部4年の西川貴弘さん(仮名)。IT企業志望で、現在10社の本選考にエントリーしている。面接官役である就職キャリア支援センターの青木博さんが「自分の強み」について尋ねると、西川さんはすらすらと話し出した。

「私の強みは周りを巻き込むリーダーシップです。高校時代に運動部の活動に力を入れました。なかなか試合に勝てず成績が低迷していました。そこで、メンバー一人ひとりが自主的に行動して、チームとしてレベルアップするようなチーム像を目標に掲げました」

「そのために練習中でもメンバーが積極的に行動する雰囲気作りのために動きました。個人で自主練習するのではなく、セットプレーのように全員が取り組めるような練習メニューを取り入れました。その結果みんなが自主性を持つことができ、活気のあるチームにすることができました」

ポイントは「具体性」「論理性」「客観性」

西川さんは約2分間熱心に話した。青木さんの考察はどうだろうか。「話が少し冗長だった。自己PRも含め基本、面接では質問されたことに対して1分程度で簡潔にまとめるといい」とアドバイスした。

その上で青木さんは面接で話す上で重要なポイントを述べた。それは(1)具体性(2)論理性(3)客観性の3つだ。まず(1)具体性については「自分自身の出来事を詳細に話していたのでクリアできている」と述べた。

では(2)論理性はどうか。西川さんは「試合に勝つために雰囲気づくりを意識した」と話していたが、これでは「話が飛躍している」。何が原因で、なぜ雰囲気作りが解決策だったのかわからなかったというのだ。どのような課題があって、それに対してどう行動し、どんな成果を出したのか順を追って具体的に伝えることが重要だ。

例えば「試合に勝てないのは、試合中声を出さないことでコミュニケーションが不足していたからだ。だから積極的に声を出せる雰囲気を作ることが解決策だと考えた」などの説明が想定される。

もう一つ(3)客観性についても再考の余地がありそうだ。エピソードでは自分がリーダーシップを発揮した結果として、「チームのメンバーの自主性が出てきた」と述べた。青木さんは「『自主性』と言われても抽象的で、どの程度すごいことなのか面接官は評価ができない」と指摘した。

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第一印象は二度と作れない
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