セイコー5スポーツ ミレニアル世代意識しカラフルに

日本でも本格的に展開し、若者の需要を開拓する(東京・銀座のセイコードリームスクエア)
日本でも本格的に展開し、若者の需要を開拓する(東京・銀座のセイコードリームスクエア)

セイコーホールディングス(HD)が「セイコー5(ファイブ)スポーツ」を通じ若者の開拓を急いでいる。2019年にロゴを変更しデザインを刷新。国産の機械式時計でありながら低価格という強みを武器に、日本での販売を再開した。主力モデル「グランドセイコー(GS)」などと並ぶ世界で展開する主力時計の1つと位置づけ、顧客の幅を広げる。




機械式・普及価格帯・カジュアルでリブランド

「実用性の高い機械式時計というポジションではじり貧だと考えた」。セイコーウオッチ商品企画二部の岩見欣哉課長はリブランディングの背景を語る。新たに「ミレニアル世代に支持される普及価格帯のカジュアルウオッチ」と位置づけ、20代後半から30代前半の需要を狙う。

セイコー5スポーツの前身である「セイコースポーツマチック・ファイブ」の誕生は1963年で、当初は「コストパフォーマンスの高いスポーツタイプの機械式時計」として展開。自動巻きや防水など5つの機能を持たせた。

69年に電池で動くクオーツ時計を開発してからは、5万円以下の価格帯は国内ではクオーツ式が主流になり70年ごろから日本での展開を終了した。一方、電池交換の難しい東南アジアや中近東などでは人気が高く、新商品を出すなど海外専用ブランドとして展開し続けた。

だが、同ブランドが得意とする価格帯の時計市場が近年、縮小してきた。アップルウオッチなどスマートウオッチに加え、スマートフォンの普及に伴い時計が実用品から装飾品に変化したことが影響している。

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