グンゼのカイミンナビ 機能性パジャマで眠りサポート

健康意識の高い層をターゲットに、主にECサイトで展開する
健康意識の高い層をターゲットに、主にECサイトで展開する

肌着メーカーのグンゼが展開するパジャマブランド「カイミンナビ」が好調だ。「寝返り」を科学的に検証し、腕の可動域を広げた商品などを展開する。4月にはメッシュ素材を使ったパジャマなどの新商品を投入し、新型コロナウイルス下で高まる健康意識の取り込みを図る。




「日本人の睡眠時間の短さは長年問題になっている」。カイミンナビを担当するハウスカジュアルセンターMD生産部の岡田淳一さんは話す。経済協力開発機構(OECD)によれば、2018年の日本人の平均睡眠時間は7時間22分と主要先進国の中で最も短い。睡眠不足は体調不良や生産性低下を招き、生活などに悪影響を及ぼす。

グンゼは睡眠の悩みを解決しようと、2010年にカイミンナビを立ち上げた。1970年代にパジャマの専門部署を設立しており、長年蓄積してきたパジャマ設計の知見に、肌着の製造で培った素材へのこだわりを合わせて「眠りやすさ」を追求。「健康やQOL(生活の質)への貢献」を目指し、主にEC(電子商取引)サイトで展開する。

「寝返り」しやすさ追求 体の負担9%減らす

着目するのが「寝返り」だ。「就寝時、平均すると人は20回以上寝返りを打っていると言われている」(同部の浜田毅彦マネージャー)。寝返りで体を動かし、うっ血を防いでいるが、寝間着によっては寝返りしづらく、体が痛くなり目が覚めてしまうこともあるという。

2020年10月に発売した「寝返りしやすいパジャマ」は、肩と腕の可動域を広げ、商品名通り寝返りを打ちやすい設計にした。腕を通す穴と肩の位置を下げて腕の可動域を従来品より12度広くしているのが特徴で、寝返りの際に腕が突っ張りにくいという。

寝返りを打つ際に筋肉を動かすことで発生する微弱な電気を測定し、科学的にも寝返りしやすさを検証。従来品よりも体の負担が9%減ったことが分かったという。また、3Dモーションキャプチャーで体の動きを可視化し、腕が上げやすいことも確認した。

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